人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

ネットジュークでレコードを聴く。

ネットジュークが直ってからもう結構経つが、ふと思い出した。ネットジュークはレコードプレイヤーと繋がっていたのだ。聞けばすぐに使える状態とのことで、懐かしいレコードを聴きたいと思っていたところである。

 

特に音に対してマニアックであった訳ではない。私が若い頃にはレコードかカセットテープしか選択肢がなかったのである。

選択肢は狭かったが、それ故に良い音、良い環境で音楽を聴く機会に恵まれたと思う。

クラシックを聴くために買ったスピーカーの大きなステレオで、レコードを聴いた。

その艶やかな音に魅了され、できるだけいい条件でカセットにそれを収めた。お年玉をはたいて、納得のいくヘッドフォンを買った。

曲を聴くのも楽しかったが、音そのものも私を感動させてくれたものである。

 

そういった感動を忘れていた。

レコードはそれを思い出させてくれるだろうか。

 

選択肢がそれしかなかったのである、レコードもそれなりの数がある。

カセットに録ったものもあるが、今はもうそのカセットが聴けないのだ。昔聴いた懐かしい曲はネットでいくらでも聴くことができるが、「あの音」で聴きたい。

好きじゃない曲もスキップできず、5曲も聴けば裏面に引っくり返す手間。

それすらも、懐かしい。今、その手間をかけてみたい。

ネットジュークのプレイヤーの切り替え操作を教えて欲しい、とダンナに言った翌朝。

リビングではビートルズか流れていた。

 

先を越されてしまった(笑)

私のターンは夜まで持ち越し、飲みながらの鑑賞となった。

聴いたのはジャーニーのライブアルバムだ。

「やっぱりプロでも走る(テンポが速い)ねぇ。」

「走っても安定感があるのがプロ。」

などとライブ独特のスピード感を楽しんでいたつもりだったが、この後聴いたレコードでそれは明らかになった。

「・・・ってか、速くない!?」

「声が可愛い(笑)」

どうも回転数が微妙に速いようである。気になりだすとそれは、許しがたい速さに感じられる。

調べてみると、ものによってはプレイヤーの裏側に調整できる穴があるらしいことが分かった。引っくり返してスマホのライトを当ててみると、それらしき穴を発見。

しかし闇雲にいじくり回すのは危険だ。手順をきちんと調べてみた。

回転数を精密に測るアプリというものがあり、これで現状を確かめる。

     

34.42。ベストは33だ。早いねw

次は調整に入る訳だが、マイナスドライバーを突っ込んで回して調整する。回してって、どれぐらい?(笑)

全く見当がつかないので、最初は大きめに回す。アプリで計る。下げ過ぎた、上げる。その繰り返し。その都度プレイヤーを引っくり返しスマホのライトを当て、なかなか根気のいる作業であった。

 

そして。

    

微調整のドツボにハマりたくなかったので、この辺で良しとする。

聴いてみると、全く違和感はなくなっていた。多少速かろうが、私には分からない程度だ。もうこれでいい。

 

環境は、整った。

私が聴きたかった「本命」を流す頃にはもうグデングデンに酔っていて、記憶にない。

まぁこれからは、いつでも聴ける。

 

本命は、モンキーズだ(笑)