歳をとるにつけ、時の流れが速くなるように感じるものだ。
私が「やるぞ!」と掲げて来た目標は、相変わらず達成することなく積みあがっていく。
忙しい。時間がない。
そんな思いは、ますます加速しているように思うのだ。恐ろしいことだ。
哲学者のポール・ジャネによると、時間の経過は年齢に比例して加速するとのこと。
例えば、1歳の人にとっての1年と、50歳の人にとっての1年は、人生全体に占める割合が違う。50歳は1歳の、50分の1しかないのである。つまり50歳の時の流れは1歳に比べると50倍、というのだ。分かりにくいね(笑)こちらを参考にして下さい。
www.hokuyukai-neurological-hosp.jp
あくまで哲学的な考えだとしても、体感的に、時の流れは早くなっているような気がしている。
逆にやるべきことがどんどん溜まっている訳だが、時の流れが速まっているならそれもある意味当然である。極端な話、私は1歳の50倍の速度で動かないと、物事をこなしきれないということではないか。
何だかもう、色々と無理な気がしている。
この家は、一生片付かない。
ゲームソフトも全クリは無理だ。
ピアノを弾く時間も確保できていない。
「新しく始めたいこと」も、時間がない。
時の流れに抗うなど、到底無理な話だったのである。
何か大きなものを捨てなくてはならない。そんな気がしている。
つまるところ、それを捨てられない私の執着が邪魔をしているのかもしれない。
そして私はまた、同じような一日を繰り返すのであった。