人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

BOW!

6種混合ワクチン、狂犬病注射、血液検査セット、4月までの限定、お得な「ワンちゃんパック」の最終日が近づいている。いつも診てもらっている先生にお願いするなら、もうチャンスは3日しかなかった。そのうち1日は日曜日なので、実質2日だ。観念して行って来た。

気の重い行事だ。なにしろミッツは良く吠えるのである。犬だらけの病院で犬らに向かって吠えまくるミッツ、それをどうにもできない飼い主。

とにかく極力車で待つことにはするが、それでもある程度廊下で待つ時間はできてしまう。

 

初めて来た時には、吠えっぱなしだった。それに比べればマシにはなったが、1分あれば10秒吠える、そんな感じか。

しかしその10秒がツライ。

中型犬の「ワン」は、「ワン」なんて可愛いものではない。

腹式呼吸かと言いたくなるような太い響き。

しかし三大テノールに精一杯「ワンワン」と言ってもらっても、こうはうるさくならない。

爆弾のような破裂音。

英語で犬の鳴き声は「バウワウ」と言うようだが、「ワン」よりこっちの方が近い。BとかVとかいった音だ。

そして、アタックが強い。いちいちビックリするわ。もし犬にエフェクターが内蔵されていたら、アタックを下げるだけでずいふん静かになるんじゃないかと思う。

それに比べて猫のあの腑抜けた声よ。フニ~。病院行きは、断然猫の方が気が楽だ。

 

問診が終わって採血まで廊下で待たされ、吠えるミッツに露骨に嫌な顔をされ外に出ればそこもまた針のムシロだ。

思い余ってミッツの鼻っつらを手で握って閉じると、「・・・にすんのよアンタ!」とばかりに珍しく反抗的な態度になったのでびびってしまった。噛まれるかと思いました。

こんなミッツも、採血のために連れて行かれる時は、嫌がってこっちに戻ろうと必死であった。さようならミッツ。売られていくの。

 

 

「3万3千円です。」

・・・しまった、薬代がかかることを忘れていた。paypayも現金も、足りない。

「すみません、取りに帰ってもいいですか。」去年と同じパターンだ。

家に戻り、ミッツを部屋に繋ぎ、埋蔵金を漁り、また病院に戻った。会計は機械で、ほんの数十秒。このために往復したのか。トホホ。

 

心底疲れた日であった。

この後ミッツを散歩に連れて行き、父の生存確認電話をし(長い)、風呂に入るつもりがもう心から七面倒臭くなり、寝っ転がってスマホゲーム(英語ではない。正真正銘のゲームだ。最近ダウンロードした戦闘機のゲームで、面白過ぎる。)をやっていた。この時にダンナが帰ってきたのでバツが悪いことこの上なし。

 

こんな一日だったから、ちょっとぐらい飲んでもバチは当たらんだろうということだ。

月曜日から、やってしまいました。長い一週間になりそうです。