かんぴ。
・・・ではなく、「かんごえ」と読むそうな。寒肥。
鉢植えのバラを庭に植え替えて約10年。ついに肥料をやることにしたのだ。
これは冬の間に施す大事な栄養分とのことで、今までゼロだったものが今後どのように変化していくのか楽しみである。
・・・とか言ってみたが、実はこの寒肥は、遅くとも2月までには終わらせなくてはならないものだったのだ。これでも12月から調べていたが、とにかくサイトによって言うことがまちまちで、どうしたらいいのか分からなかったのである。
知恵袋に問うてやっと分かったことは、
・堆肥→土のため。
・肥料→花のため。
の2種類を施すということ。
この種類がまたべらぼうで、考えていたら来年になってしまいそうなものだ。もう適当。
堆肥は牛糞、肥料は油かすと骨粉。
牛糞。油かす。骨粉。
54歳にしてそんなものに手を染める日が来るとは思わなかった。そして牛糞よりも油かす+骨粉の方が臭かったのは意外であった。
デロンデロンに伸びていた枝は、ガッツリ切ってあった。そこここに小さな芽が芽吹き始めている。
何もしなくともよく咲いてくれたバラだったが、だんだん色が悪くなっている気がしていた。
やっぱりちゃんと手を掛けてあげないと、花はそれに応えてくれはしないということだ。
穴を掘って、肥料を入れ、堆肥を混ぜ込んだ。結構な労働であった。
しかしこういうことをすると、花に対する愛情みたいなものが再燃する。
与え、応えられ、それを繰り返していくのが理想だ。
与えるのを忘れ、逃げ、それを繰り返していたが、タフな子はけなげに生き延びている。
何度目かの「ごめんなさい」。
春だ。
何度目かの「今度こそ」。
バラの横に、おととしのチューリップが顔を出していた。