足揉みマッサージと引き換えに、時間を貰っている。
時々ダンナに足揉みを頼まれるのだが、揉む側としては、結構労力も時間も持って行かれる気持ちになるものだ。
疲れているのだろう、足ぐらい率先して揉んであげたいが、なかなか自分から気が向くものではない。
そこで有料にする、スタンプ制にする、など、色々考えていたところであった。
しかしどれも続かなかったところを見ると、あまりいい案ではなかったようだ。
要は、私にもメリットがあれば、私は喜んでやるしダンナも頼みやすくなるということである。
お金では現実的過ぎる、スタンプでは現実から遠すぎる・・・。
そこで、「時間」を貰うことにしたのだ。
足を揉んだ時間と同じだけ、私はダンナの時間を貰う。
もっとハッキリいうと、「私の言う通りにしてもらう時間」を貰うのだ。
ダンナには、やってもらいたいことがあった。
強制はできなかったので、これにて堂々と頼めるということである。
なに、私かて鬼ではない。やって欲しいことは「ゲーム」だ。それならいい、と同意の上で成立したのだ。私から足を揉みたくなっている今日この頃である。
ところで昨日、居酒屋で「あずきハイ」というメニューを見つけたのだ。何だそれは。
「アイスのあずきバーが入ってるんじゃないの?」
「それともアンコが半固形でドロドロに・・・。」
薄気味悪いサワーである。気になるが、飲むのも怖い。
「・・・私に『10分』くれれば、頼んでもいい。」
便利な10分だ。
私はダンナにゲームをやって欲しい。そしてダンナにとってゲームをやるぐらいなら高いハードルではない。アンコサワーを飲むリスクはあったが、まぁ飲めないようなまずいものは、メニューにならんだろう。
ソフトドリンクのメニューに、「あずき茶」というものがあったのだ。恐らくこれは「あずき茶割り」ということではないかと思われ。
甘味は全くなく、お茶のような渋みもなく、これ美味しかった!
あずきハイは美味しかった、私は揉まずして10分手に入れた、そしてダンナは楽しいゲームを10分できるのだ。
円満、円満。