人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子54歳。

 

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Stray<感想、その後。>

その後。

不思議なことに私は、とてつもない喪失感に見舞われていた。

単純に物事にハマりやすいタチなので、もれなくどのゲームも夢中になり、もれなくどのゲームのクリア後にも喪失感を味わった。

しかし今回は、その比ではない。切なくて、悲しくて、仕方がない。

物語はハッピーエンドだ。なぜこんな思いになるのだろう。

考えてみるとこれは、子供の頃好きだったアニメの最終回を見た時の気持ちに似ていた。

昔から、没頭しやすい性格であった。その世界観にどっぷり浸かっていたのだろう。その終わりはその世界との別れなのだ。悲しくて、忘れたくなくて、しばらく思い返してはその喪失をかみしめたものだ。

今もまた、あの世界から離れたくなくてトロコンでもう1周することにしたのだが、それは全く別物であることに気が付いた。

私はもう、この物語を知っている。これはもう冒険ではなく、ただのゲームになってしまったのだ。

あの猫は、私だった。

私はあの猫になり、あの世界をさまよい、彼らと別れを告げた。

たくさんの、いい場面があった。それなのに一番印象的だったのは、最後の最後、アウトサイドに着いた猫がこちらを向いた時だった。

あれは、私と猫の別れだったのかもしれない。

 

どうしてこんなに猫に感情移入したのだろうか。

猫は、言葉を喋らなかった。

突出したキャラクター性もなく、ただの猫だった。故に、自分を投影しやすかったのだろう。

「可愛い」と俯瞰しながら、気づかぬうちに私は猫になっていたようである。

クレメンタインとの別れも、B-12との別れも悲しかったが、一番切なくさせるのはあのラストだった。

 

まだこの気持ちと、折り合いをつけることができないでいる。

改めて、素晴らしいゲームだった。

素晴らしい世界だった。

永久に、さようなら。