人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子54歳。

 

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万引き家族

サバイバル家族の次は、万引き家族だ!

      

   監督:是枝裕和

   キャスト:リリー・フランキー 、安藤サクラ 

 

年老いた母親の年金をあてにして暮らしている、治の夫婦。

自分自身の稼ぎは少なく、日常的に万引きなどしつつ、底辺の暮らしを送っていた。

散らかった部屋。カップ麺。古い家具。

昭和のまま時間が止まったような小さな家で、”なぜか”5人で暮らしていた。

そんな苦しい生活のなか治たちは、虐待されている子供を連れてきてしまう。

そしてその子は、当たり前のように家族になっていった。

捜索願いすら出されないような親に育てられたその子は、治の家で少しずつ笑顔を取り戻していく。

やがてこの子も万引きに手を染めるが、勝手に連れてきて育てているこの5歳の「ゆり」、学校へも行かずにゆりの兄貴役を務める「祥太」、治の母の孫で風俗店に勤める「亜紀」、そして治とその妻「信代」と治の年老いた母親。6人のギリギリの生活はとうとう破綻する。

その原因は、貧困ではない。

強いて言うなら「無知」か「無垢」か。こんな生活は、いつまでも続けられるものじゃなかったのだ・・・。

 

虐待された子を保護するなどと言うと美談だが、彼らの場合、「可哀相じゃん、連れて来ちゃった」ぐらいな認識なのである。

物を盗むことに罪悪感はなくとも、弱い者を守るということは身についている。それはあまりにも自然で、あまりにも多くのことが後回しにされていた。そして彼らはそれに思い当たることができない。

この危うくはかない幸福に、胸を打たれた。

「幸せな家庭」とは何か。「子供に必要なもの」は何か。多くのものを忘れかけている私達に、この作品は問うているように感じる。

 

「無知」か、「無垢」か。

紙一重なのではないだろうか。

 

ぽ子のオススメ度 ★★★★☆

ダンナのオススメ度 ★★★☆☆