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ゲームショウに行ったのはもう何年ぶりになるか。このブログに記録がないということは、少なくとも最後に行ったのは17年以上前ということになる。
正直今回のゲームショウではほとんど得るものはなく、もう行くことはないだろうと思う。ゲームショウが悪かったのではなく、時代はすっかり変わって私のようなオールドゲーマーはついていけなくなったというところだ。
以前は新しいゲームに心ときめかせ、体験版やノベルティーをたくさん貰い、満足して帰ったものだ。しかもあんなに混雑していなかったように思う。
あれは私達が行った時間がもう遅かったからかもしれないが、もうお客さんもだいぶ引けた頃のことだった。
広い倉庫のような会場を、大きな紙袋をいくつも持って私達は出口へと向かっていたのだ。
その時、どこかで見たことのある人が、颯爽と奥から歩いて来たのだ。
歩くというより、もう小走りに近かった。
急いでいたから、ではなさそうだ。立ち止まる訳にはいかなかったのだろう。なぜならその人は、小室哲哉という当時音楽業界の頂点に君臨していたと言ってもいい有名人だったからである。
「こ、小室小室!!」
「写真、写真!!」
人は慌てると、同じ言葉を繰り返すようである(笑)
この時私はカメラを持っていたのか携帯だったのか、それも思い出せないが、とにかく撮影できるものを持っていたようである。
急いでカメラを構えると、小室氏のそばにいた男が立ち止まった。
SPのようなその男は、ガッシリとした体躯に黒いサングラスに黒いスーツ、いかにもボディガードといういで立ち。彼はスッと人差し指を一本立てて、私達の方を向いた。
それだけのことなのに、凄い威圧だったのだ。
彼は一言も言葉を発していない。サングラスでこちらから目は見えない。
しぐさはあくまでも紳士的であったが、ちょこざいな私らの愚行を止めるには十分な圧力であった。
私がカメラを下げると、男は小室氏を追っていった。
私達は、感動していた。もはや小室などどうでも良かった。
指一本で人を制することができる男。
そんな人間が、実在したのだ。
今年のゲームショウでは、もしかしたらゲームクリエイターの小島監督に会えないかなどと淡い期待をしていたが、それどころかボウズで会場を後にし、疲れただけで終わってしまった。
時代は流れ、小室氏は今どうしているのだろうか。