「明日、空いてる?」
例の床屋さん夫妻からお誘いがあったのは、日曜日の夜。
私達夫婦は昼酒をかっ喰らって、すでにダンナは撃沈して消えた後の事であった。
「9時集合!?」
二日酔いで行くには、早い時間だ。
この時点ではまた余裕(飲酒的)はあったが、この後いつものようにとめどなく飲んでしまったら、9時集合は辛いところである。
飲んでいたお酒を水に切り替え、最終的な返事はダンナに託してサッサと寝ることにした。
朝になってみると、もう電車のチケットは手配済みでダンナも出掛ける準備に入っていた。深酒せずに早く寝たので、私もコンディションはいい。9時集合は9時半集合に延びたので、余裕を持って出かけることができたのだった。
行き先は、横浜。
床屋さんプロデュースの旅の始まりである。
所沢から乗り換えなし、座席指定のS-TRAINという快適な移動手段があったのだ。
席に着くと床屋さんからビールとサワーの配給があり(笑)
お喋りしながら軽く飲み、あっという間に横浜駅に到着。次はシーバスで海上を移動、赤レンガ倉庫へ。まだまだ止まらず、中華街までお散歩移動だ。どこか異国情緒溢れる古い建物が多く、歩き応えがある。
中華街では食べ歩きの予定だったが、雨が降ってきたのでお店でひと休み。「この後があるから」というような飲み方はしない(笑)
ホンワカしてきたところで雨も上がった中華街へと繰り出していく。
食べ歩き天国だ。
上海ミートパイに、
フカヒレスープと北京ダック、
満珍楼の大きな肉まん!
そろそろ足に疲れを感じつつ、桜木町へ移動。
野毛の地下の飲み屋街へ。疲れ飛ぶ!!テンション上がる!!立ち飲みなのに、元気になって次のお店へ・・・。
「帰りもS-TRAINで帰るなら、もうあと1時間ぐらいしかない。」
「1時間・・・、ここからまた電車で横浜まで行かなきゃならない時間を入れると、そんなにないね。」
予定のお店は、ホルモン焼きのお店だ。
「ホルモンなんか焼いてる暇ないんじゃない!?」
「じゃあ軽く飲めるお店にしておくか。」
そう言ってまた駅前に戻っていたのだが、いざ駅前のホルモン街に来てみると「いや、何とかなるんじゃね!?」と、無謀にも入店。時計を見ながらホルモンに舌鼓を打つ。
舌鼓など打っている場合ではない(笑)予定の電車を逃し、「もうホントこれしかない何の余裕もない最後の一本」に乗ることに。それでもまだホッピーを頼むダンナ、ホルモンを追加する床屋さん。スリリングな体験であった。
お店を出たら、走る!!
スクランブル交差点の信号が全部赤になってしまい、地下道を走る!!
改札を通ったら売店に走る!!
「ない(笑)」お酒がない(笑)
トイレに行った男性チームとはぐれ、ギリッギリで電車に飛び乗り、何とか間に合ったのであった。
お疲れ様でした。楽しかったね、また行こうね、で終わりではない。この後はバンド仲間が新たに開店するライブバーのプレオープンのお祝いに。
懐かしい人も来て、まるで昔みたいにセッションに興じ、まるで昔のように酔ってしまった(笑)たまらずセッションに乱入し、翌日仕事のダンナに置いて行かれ、シメのラーメン屋まで。この流れよ。
ここで辛うじて最後の正気を振り絞って、家まで帰ってきたのであった。
長い一日だった。
楽しい一日を、ありがとう。
仲間達に、感謝。
そんな一日でした。