人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

オリジナルお盆で死者を呼ぶ

無宗教ではあるが、母が死に、その後相次いで猫を看取り、死や魂について考えることが多くなった。

会いたいな、と思う。

姿は見えなくとも、その存在を感じたという人は少なくない。

酔っ払って、呼んでみる。返事はない。

たまには怒る。挑発する。

それでも、その存在を感じたことは皆無だ。

死は無なのか。

そうは思いたくない。

 

お盆の行事をやってみよう。突然そう思い立ったのだ。

もともと実家は、そういった行事を全くしてこなかった。やはり全くの無宗教で、かなりバチあたりな部類だったと思う。

放置された仏壇。

墓参りを嫌った母。

なので母の葬儀がなくてもお盆に何もしなくても、私は何とも思わなかった。

命日だけは、何となく献杯などした。行事としてではなく、気持ちの問題だ。そういう意味では、猫にも人間にも、同じことをやって来た。だから、このお盆は猫も人間も迎えたいと思ったのだ。

 

ところが実際にやろうと思って調べてみると、とてつもなく大変なことが分かった。

まずは日にち、期間。地域によって違うとか。サイトにとってまちまちで、正解が分からん。8月13日~16日とした。

準備の前に掃除をせよと。玄関と仏壇まわり。

我が家に仏壇はないが、ダンナの実母の位牌、私の母の写真、猫達の遺骨をそれらしく置いてあるスペースはあった。

掃除だ。私がどう思ったかは想像にお任せする。

 

盆棚の準備。

置き方。日替わりのお供え。初日はあんだんご、翌日はおはぎ、次がそうめんで最後もだんごだ。種類が書いてなかった。

この他に3度の食事のお裾分け。果物。

さらに水、洗ったお米、さいの目にきったきゅうりと茄子。

きゅうりと茄子と言えば、割り箸をさした牛と馬も必要になるが、買って来た「お盆セット」に牛だか馬だか四つ足が2頭ついてきたのだ。これがあればいいのだろうか??

そしてその馬と牛の置く向きは、宗派によって違うので「必ず」調べろとのことである。

四隅に笹竹(葉の付いたもの)を立て、四本の竹をしめ縄で結び、その縄にほおずきを吊るして結界を作る。えっ、難しいんだけど、入手も作るのも😂

提灯1対を両側に飾る。提灯て・・・。

 

この辺りまで調べて、一度はウンザリしてやめようかと思った。

しかしだ。

やらないよりは、自己流でもやった方がいいんじゃないかと思い直したのだ。

気持ちの問題だ。神様に評価してもらいたいのではない。母や猫達に会いたいのである。会える希望があればいいのだ。

そこで「お盆」「自己流」「簡単」などで検索をかけてみたが、これが不思議なほど引っかからない。仏具店の陰謀を感じたほどだ。ならばとことん自己流でやるより他はない。

 

掃除はした。

ヤモリが出てきた。

幸先よさげ。

 

だんごは供える。あとで食べる(笑)こしあんか粒あんか、ダンナともめている。明日のおはぎでも、もめるだろう。

分かりやすい運びだが、迎え火の後は酒宴だ。パーッとやるぞ。

しかし台風が来そうである。火なんか焚けるのか??

 

色々と不安要素を抱えたままの見切り発車になりそうだ。

まぁ天国のみんなも、こんな私にそもそも期待などしてないだろう(笑)

振り落とされんように、しっかりつかまって来いや~~~!!