その後、10日ぐらい経ったあたりで、今度は担当の先生に経過を見せに行ったのだ。担当の先生が破裂後を見るのは初めてになる。
「あー、やっぱり破裂しちゃったね・・・。結構腫れてましたから・・・。」
経過の方はいいようなので特別な処置はなかったが、毛が患部に張り付いてバリバリになっているので剃ってもらった。痛いようで、相当お怒り。もうホントに可哀相でならん。
あんまり嫌がるようなら、消毒も軟膏もしなくていいとのこと。
消毒は、治るためのいい成分も消してしまうので、一概にいいとは言えないとのことである。この先生は前回も消毒の類は出さず、抗生剤ひとつで済ませたのだ。ネットで調べても、両論ある。個人的には先生を信頼しているし、エルの精神的負担も減らしたかったので、消毒軟膏はやめにした。その代わり、しっかりカラーで患部は守る。
・・・で、このカラー、いつまでしてればいいんだろう??
診察は一応これで終わりだった。もし何かあったら連れてきて下さいというエンディングである。
患部はきれいなかさぶたになったようだ。恥ずかしながら白状すると、私は怖くて一度も患部を見ていない(笑)ダンナによると、なかなか良さそうな運びになってそうなので、そろそろカラーも取ってあげたいという話になった。
「でも、絶対舐めるよね!?」
「舐めたらかさぶた取れるよね!?」
「取れても舐めるよね!?」
猫の舌はザラザラだ。かさぶたが取れて現れた部分を舐め続ければ、治り切っていない患部をまた悪化させてしまうのではないか。
でもじゃあ、どうしたらカラーが取れるのか??
実は尻以外にも、問題があった。
エルは皮膚にアレルギーがあるので、体中が痒いのだ。特にお腹は、舐め過ぎて禿げあがっている。
ところが毛づくろいができなくなったので、可哀相にカラーを一生懸命に舐めているのである。
気付いたらできるだけ私が掻いてあげるようにしているが、この頃は掻いて欲しいのか、私を見るとねだるように鳴く、すぐに膝に乗って来る、ついてまわって顔を擦り付けてくる、という事が多くなった。つまり私は「全身掻きむしりマシーン」として認知されたようである。
痒いのに掻けないなんて、恐らく酷いストレスになっていることだろう。
思い切ってカラーを外してみたら、尻ではなくまず全身を掻いて舐めて、その後に本腰を入れて尻を舐めだしたのだ。
なのでまたカラーをつけたのだが、この時の装着が甘かったようで、気が付いたらカラーは外れていた。
もう散々舐め散らかした後だったらしく、禿げたお腹は真っ赤、尻のかさぶたは取れていた(らしい。見てない笑)。
今、患部は皮膚がはがれたような状態でむき出しになっている。
これが乾くまでは、カラーを外すことはできないだろうなぁ。
もうこんな目には合わせたくない。
今後は肛門腺絞りに通うことになった。