「ポッちゃん!」
呼ぶと、エルは顔を上げてこちらを見る。
エルは、「エル」だ。しかし「ポッちゃん」も覚えてくれたようである。
なぜにポッちゃんなのかというと、そもそも「エルポッツ」と呼ぶようになったところからである。ではなぜ「エルポッツ」なのかというと、う~ん、う~ん、なんだろう、可愛いと語尾に何か足したくなるではないか(笑)
もともと私は「ぽ」という音が好きで、やたらと語尾に付けることがあった。なのでエルポッツ以前にも、エルぽ、エニュぽ、などと活用していたのだ。
しかしそれだけでは愛を表現するには足りず、「ポッツ」という音をつけて応援歌のようにしたのである。
「ワンツースリーフォー、エールポッツ!!」
こうしてあたかも本名「ワンツースリーフォー・エルポッツ」の愛称が、「ポッツ」もしくは「ポッちゃん」はたまた「ぽっつり」となったのであった。そしてエルもそれを良しとしたのである。
大五郎への愛情表現は、ダンナが「にゃう太郎」と呼んだことが定着した。太郎?五郎だが。
にゃう、にゃう太、五郎、などと呼ぶこともある。時には「黒いの」とわざと差別的な言い方をすることも。可愛い子にはいじわるしたくなるのと同じだ。
みっちゃんに関してはミッツ、みっつらぽん、みっつら、つらぽん、つら、つる、そんなところだ(笑)
このような気持ちになるのは、我が家だけではないらしい。
娘ぶー子のところのオス猫「ビビ」はなぜか「みなちゃん」と呼ばれている。
なんなら一番小さなチンチラは、子猫の時分にうっかり「ガチャピンみたいな顔だ」と言ってしまったところ、いつの間に「ガチュミ」という名前になっていた。
あまり色んな呼び方をしない方がいいらしいが、どの音も気にいっていて、その時の気分に合った呼び方ができるから、やめる気はない。
そしてどうぞ私への溢れる愛を表現したい方は、「ポコポッツ」とでも呼んでいただければ嬉しい限りであります。