「ダンサー・イン・ザ・ダーク」に続いて届いて、思い出した。「ムナクソ映画」で検索したのである・・・。
監督:ラース・フォン・トリアー
キャスト:ニコール・キッドマン、ポール・ベタニー
山奥の最果て、廃坑の小さな集落ドッグヴィルに、迷い込んだグレース。
村人は、ギャングから逃げてきたと言う彼女を匿うことにはしたが、なかなか「よそ者」を受け入れられない。
皆が心を開いてくれるよう、一途に尽くすグレース。
やがて少しずつ打ち解けて来るのだが、平和な時間は長くは続かなかった・・・。
ムナクソだ。これは酷い。作品が酷いのではない。「人間」というものが酷いと思わされる。
これは果たして、単なる「ムナクソ映画」なのか?誰もがこの「ムナクソ」になり得る可能性を持っているのではないか?そう思うと、もはや恐怖映画である。
対して、そこに犬がいるように思われる。
犬も人間も、変わらないのか?そう問いかけられているような気持になった。
欲望、理性、罪、赦し。
私達が正しいと思っていたことが、ここで改めて問いただされる。「善意とは傲慢なのか」。
ムナクソと評価されているようだが、もっと深い、哲学的なものが示唆されているように思う。
しかしラストがなぁ。あれにも意味があったのか?
グレースの心境の変化が、いまいち良く分からなかった。そこだけがマイナス。
私が理解できてないだけかもしれないが。
ニコール・キッドマンが超絶綺麗だった!
ぽ子のオススメ度 ★★★★☆
ダンナのオススメ度 ★★☆☆☆