人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

不快、その先にあったもの

ずっと行きたかったキャンプであった。

ログハウス泊でラクチン、飲んで食べて楽しんだが、ひとつだけ、非常に残念な部分があったので書いておきたい。

どこのキャンプ場かは前回書いたので、敢えてここでは伏せておく。

風呂だ。

というか、シャワーであった。

清潔で空いていたのでそういう意味では問題はなかったんだが、汗を流せればいいというだけではないのである・・・。

まず、「3分100円」と事前に聞いてはいた。

果たしてその料金の投入口は、シャワー室の外であった。追加で入れる場合、いちいちドアを開けて入れなくてはならないのである。

投入口は、目の前の通路を挟んだ壁だ。近いが、いつ人が通るか分からない。

一体3分でどれぐらい洗えるのか見当もつかず、泡だらけでお金を入れているところを人に見られないための金額としてさしあたって300円を入れることにした。

で、シャワーを止めてもタイマーは止まらないという。

服を全部脱いで、シャンプーリンス石鹸をすぐに使えるようにスタンバイしてからお金を投入するのだが、脱衣室がない(笑)

シャワー室で服を脱いで、ドアの目の前の通路に置く。

シャワー室は、50センチ四方ほどの最低限の広さである。あちこちぶつけながら、服を脱いだ。

いざシャワーが始まると、あとはノンストップだ。どうせ止めても止めなくてもタイマーは動き続けるなら、出しっぱなしでよろしい。

それにしても50センチ四方、脱ぐだけじゃなく洗うにも狭いことこの上ない。出しっぱなしのシャワーの逃げ場もないので、洗った先から流れていく仕様だ。

不快・不便にて急いだため、金額の追加はなくて済んだ。

今度は体を拭く訳だが、熱いシャワー後の50センチ四方の個室である。拭いても拭いても汗がにじみ出てきてしまう。

きりがないので適当で着替えを着ることにする。

そうなのだ。

私の着替えはスウェットだったが、足の裏が濡れているのでスウェットも濡れてしまうのである。

極力濡らさないようスウェットの足の部分を両手で大きく広げて穿こうとするのだが、濡れた壁に寄りかかることはできない、50センチ四方、この条件下で52歳が片足を上げるのは至難の業であった。

何となく濡れたようなふくらはぎあたりを感じつつ、すでにもう汗をかいている上半身にTシャツを被せる。シャワー前だか後だか、分からないほど不快だ。

ドアを開け放てばもう少しマシなのだろうが、目の前は通路なのである。通路のすぐ先はトイレだ。

これ、3分100円。安くないよ!

ところで、過酷なシャワータイムだったが、ひとつだけとってもいいことがあった。

シャワーがあまりにも不快だったので、シャワー室を出てからがとんでもなく爽快だったのである。この爽快感のためならあのシャワーも悪くはないと思うほど。

入る・入らない、の2択なら、私は「入る」を選ぶだろう(笑)

【念のため調べたところ、「脱衣スペースあり」となっていました。シャワー室は2ヶ所あったみたいでもう一ヶ所の方なのか、私がオッチョコチョイで見落としていた可能性・・・💦】