人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子53歳。

 

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廃絶への道

「・・・あと1時間8分・・・。」

午前8時。これから朝ご飯を食べに行こうと言っていたところである。それに合わせたつもりだったが、あと1時間8分の足止めになってしまった。

核兵器ができるまでの時間だ(笑)

ゲーム上での話だが、これが出来上がるとオンライン上で世界中のプレイヤーが私の陣地を目掛けて来ることになる。その前に速やかに破棄したいのであった。そのためにこうして待ち構えていたのだが、1時間間違えていたらしい。

時に、予定していた朝ご飯は、ホテルバイキング並みのモーニングビュッフェ、シズラーであった。

「そんなに待ったら、次の予定に間に合わない。」

私の核兵器のために、シズラーが流れてしまった。

「でも今から食べに行くとなると、あと1時間で帰って来なきゃならないよ。」

言っている間にも、時間はどんどん過ぎていく。

結局、近所のすき家になった。シズラーがすき家に。

 

近所かつファストフードとなったので、時間はそんなに深刻ではなくなった。

帰りの車でダンナが「どこか寄るところある?」と聞いて来る。は?今!?核兵器できちゃうんですけど!!分かってる!?

「ドライブ行こうか♪」はいはい、その角を左に曲がるドライブをお願いします。

 

家に着くと、すぐにゲームを立ち上げる。あと数分。

待っていると長い時間だ。

核兵器が出来上がると、核保有者リストに私の名前が挙がる。

オンラインモードでは、敵の陣地に入って略奪を繰り返すゲームなのだが(だからオンラインモードはやりたくなかったのである)、核を持っていると抑止力になるのだ。

しかしプレイヤーは「核をゼロにする」という夢を持っている。

このゲーム上で核保有者がゼロになると、特別なイベントが起こるようになっているのだ。世界中の猛者たちが、核を保有者から奪って破棄して回っているのである。

で、なんで私がそんなものを作ったのかと言うと、トロフィーコンプリートという、いわゆる「お題」を全てクリアしたかっただけであった。お題の中に、核の開発と破棄が含まれていたのだ。

 

「できました」というアナウンスがあると、すぐに私はそれを廃棄した。

世界平和に近づいているんだろうか。

実はこの「核廃絶イベント」、私は見たことがあるのだ。

過去に何度かあったらしいが、それらは不正からの発生であることが分かっている。

しかしあの時は、全く騒がれなかった。

すぐにまた新しい核が作られてしまったが、一瞬でもゼロになった瞬間があったのだろうか。

未だに謎である。

 

地球上の核をゼロにしたいというヒロイズムが、実社会にもあることを信じたい。

その道のりは、ゲームよりもずっと難しそうである。