人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

3時間半の自由時間

カラオケに行ってきたのだ。

こんな時期にカラオケなどというと批判もあるとは思うが、夫婦ふたりで籠って歌うことにさほど罪悪を感じてはいないのが本音だ。我が家なりのボーダー内、withコロナである。

持ち込みのできるお店なので、今回は手作りのつまみとテイクアウトのおかずをしこたま持ち込み、ちょっとしたインドアピクニックの形相であった。

フリータイムは午前11時から午後20時。フルに過ごせば9時間もある。

のんびり12時頃に入店し、まずは歌も歌わずゆっくり飲み食いして酔いが来るのを待った。

1時間ほどもグダグダして、やっとマイクを持つ。ウォーミングアップはいつもビートルズだ。

そこから歌い慣れた80年代の曲へと流れ、ついには新曲など投入。何十年ぶりか(笑)

必死に練習してきたが、衰えを知った。全然覚えられなかったのだ。

しかし盛り上がってきたぞ、この、勢いに任せて歌える自由。カラオケ最高。フリータイム最高。酒最高。その時。

店の内線が鳴った。

私達は顔を見合わせた。時間はまだ3時半である。何も注文してないし、店から電話を掛けてくる理由に思い当たらない。

解せぬまま受話器を取ると、待っているお客さんがいるのでここまでだと。

EE:AEB2F

まだ3時間半しか経ってないし、まさかまだまだ居られると思ってたから、のんびりしていくらも歌っていない。

確かに受付時に、混んできたら帰らなくてはならない旨の説明はあったが、最低の「3時間保障」ギリギリではないか。

これまで時間より早く帰らされたことなど一度もなかった。まさかの事態にお先真っ暗である。

残ったつまみと5本のワインをバッグに戻し、まだ明るい中、家路へと向かった。

大きなバッグには、まだひと宴会できるほどのセットが入っている。

せっかくなので公園で飲もうとしたが、あまりの寒さに逃げ帰ったのだった。

家に帰って続きをやった。すでにもう、そのあたりの記憶はない。

やがてリビングで寝てしまったが、夜中に起きてみると、壁紙がリフォームしてあった。酔った勢いでやったらしい。グッジョブ(笑)

さて、まだつまみがたくさん残っている。

こうなるとおのずと、今日の過ごし方は決まってくるのであった。