予感、的中・1のつづき。
今私がやっているゲームは、プレステ3のメタルギアソリッド5である。
老体ハードは読み込みが悪くなっていて、何度も何度もやり直してやっと始められるような状態であった。
それも繰り返しているうちに慣れてきたのか、このところすこぶる調子が良かったのである。
ここで余計な刺激を与えては、老体に鞭打つことになるのではなかろうか。その先にある最悪は、故障である。
プレステ4でCDが聴けるなら、スピーカーはテレビからになってしまうがメタルギアのデータは守れる。
ここでちょうど頭をぶつけたダンナがなぜか今回は照れ臭そうに目を覚ましたので、聞いてみた。「PS4でCDって聞けるの?」。
彼は答えを知らなかったが、ここからの長い挑戦に一役買ってくれることとなった。
つまり、「読み込みの悪いプレステ3で第九を聴く」というミッションになってしまったのである。
そもそもゲームソフトの読み込みも悪かったが、調子が良かったところだ。イケるんじゃないかと試したのだが、一向に読み取らない。
しかし酔っ払いはしぶとい。
ゲームでは、読み取らないところを読み取らせたのだ。やってできないことはない。
今思うと、なんであんなに頑張ってしまったんだろうか。
ハードの置き方を変え、クリーナーを突っ込み、麺棒で拭き、臭い息を吹きかけ、ありとあらゆることをやった。
しかしとうとう第九は読み取らなかった。
聴けるCDもあったので、相性が悪いのだろうと結論付けてやっと諦めたのである。
このまま電源を落としても良かったのだが、このままではゲームが不安だ。この刺激でこっちの方もどうにかなっちゃいないか。
どうにかなっちゃったよEE:AEB64
この晩は粘って何とか一度立ち上げたが(もったいないのでプレイした。泥酔でだ。ひとこと言わせて欲しいが、酔ってできるゲームではないぞ)、昨日はとうとう立ち上がらなくなってしまった。
またこの晩と同じようにありとあらゆる手を尽くし、最後にはハードをひっくり返してもみたが、キュキュキュと音を立てるだけであった。
およそ1時間。
私はいつも寝る前にゲームをやるので、もうとっくに寝る時間になっていた。
歯も磨いて後はもう諦めるだけ、という時に、ついにそれは息を吹き返したのである。
え、今EE:AEB2F
しかしこの電源を切ったら、もう二度とゲームは立ち上がらないかもしれない。
「いま一気に全部クリアするか、全部クリアするまで何日も電源を切らないか・・・。」
迷ったが、私ももう大人だ。いつも通り1時間ほどプレイして電源を切った。
こんなところに自分の成長を感じつつも、結局は夜更かしである。翌朝は起きれなかった。
ダンナから「まだ新品を売っている」「中古なら一万ぐらいからある」というLINEが来たが、今更プレステ3を買い足すことに(3台目になる)申し訳なさを感じない訳にはいかない。
さりとて完全にひと世代遅れでゲームをプレイしている今、まだまだやりたい3のソフトが残っているのだ。
世代遅れぐらいがハードもソフトも安くていいと思っていたが、こういうリスクを含んでいるということであった。色んな意味で、ゲームはやはり新しいうちにやるにこしたことはないと思い知った。
3でやろうと思っていたゲームが4で出ている可能性も高い。
ソフトの買い直しになってしまうが、もう一台3を買うよりはマシなのかもしれない。寿命の短い3を買うよりは。
これから4のソフトを調べようと思う。
皿を割ったと思った人。
ダンナが頭をぶつけてどうかしたと思った人。
スマホがポチャンしたと思った人。
第九のボリュームを上げ過ぎて近所から苦情が来たと思った人。
ゲームなんかでごめんなさい(笑)
しかし私には、非常に深刻な問題なのである。車が壊れるぐらいに匹敵する。
本当に、困ったことになった。