人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

タスクと共に生きる

苦しかった。

気分も体も重く、なにかをやろうと思うほどに気持ちが抵抗する。

葛藤。

やらなくてはならないことが、たくさんあるはずである。

「それ」を開かなくてはならないのだが・・・。

家事のタスク化を図るため、ToDoアプリをインストールして約3ヶ月。

アプリを開くと毎日、やるべきことが並んでいる。

花に水。

水槽の掃除。

コンロを拭く。

毎日やることから、

窓を拭く。

キッチンマットを拭く。

製氷機を洗う。

頻度の低いもの、

YouTubeの整理。

猫のご飯を買う。

チーズの消費。

突発的なものまで。

やったものにはチェックを入れるとその項目は消え、繰り返すものは次の予定日にまた表示される。

こうして常にやるべきことは、忘れられることなく提示されるようになった。

タスクが消えていくのは、気持ちがいい。

おかげでパソコンデスクの上が、コタツの上が、階段が、常に綺麗な状態を保つようになったのだ。

こいつは便利なものと出会ってしまった。

私は思いつくがままに、どんどんタスクを追加していった。

できなければ、延期すればいいのである。

一日ぐらい水槽の掃除をしなくても、コンロの掃除をしなくても、困ったことにはなりはしない。

それを見越してタイトに詰め込んであるのだ。なんなら「忘れんなよ!」というアラーム程度のものである。

やらなくたって、タスクは残るのだ。忘れ果てることはない。つまり「いつかは必ずやる」のである。

思いついたら、とりあえずタスクとして入力してしまおう。何をやるかは、その時の優先度で考えればいい。

やらなくたって、アプリはちゃんと覚えているんだから。

そして3ヶ月。

アプリは「期限切れ」のタスクで溢れていた。

毎日ちゃんと、頑張っている。

しかしそもそも消費しきれない量になっているので、常に期限切れでいっぱいになっており、そっちの消化分とのダブル攻撃でいつまで経っても減っていかないのであった。

そして昨日ついにパンクしたのだ。アプリではない。私のキャパが。

恨めしい拷問アプリめ。・・・と思うには惜しい。

この通りにやろうと思うからいけないのだ。

こんなん、ただのアプリである。私のお母さんでも先生でも上司でも監督でもないのだ。タッチひとつで消せてしまう、しがないアプリでしかない。

お前なんか、ただの黒板だ。そこに書いてあるだけ。この中から好きなことだけやることにする。

えっ、好きなことだけでいいのEE:AEB2F

そう思ったら急に、気持ちが楽になったのだ。

どうせリストには、やらなきゃいけないことしか書いていない。ウンザリして動けなくなってるよりは、優先順位がメチャクチャでも「やる」ことが大事ではないか。

天気が良くなったこともあり、気持ちも持ち直してまたやる気がでてきたのだ。

今日は何をやろうかな?

その前に扇風機の掃除とエアコンの掃除をタスクに加えたくなったが、まぁもうゆるっといこうや。

まずは猫砂の交換だ。

永遠に消えることのないタスクたちよ。

一生付き合う覚悟でいくよEE:AEB64