人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子54歳。

 

<拍手機能について>拍手機能を外部から追加しましたが、反映するまでタイムラグがあるようです。励みにしてますので、ご理解いただいた上でポチっていただければ嬉しい限りです。よろしくお願いします。なお、拍手機能はスマホ版に表示されていないようで、使用できない方には申し訳ありません。

教祖のもとへ

月に一度の病院の日だ。

眠剤の断薬を目指しているのだが、まだ今は他の薬への移行段階である。

まずはすっかり出来上がってしまった身体的依存を断つために、一時的に他の薬へ移行。

これが安定したらいよいよ断薬である。

移行は、2段階。

第一段階は、良く効くがこれもまた依存性のあるもの。

次には依存性の低い安全なものへ。

今はこの第二段階に移行中で、相性のいい薬を探してあれこれ試しているところだ。

あれこれと言っても、病院は月に一度。

薬に慣れるまでそれなりの期間も必要なことを考えると、そうスピーディにはいかない。

最初に試した「ベルソムラ」は、眠気が強いくせに眠れないという拷問薬になっていたので、同じ系統の新薬を試している。

薬によって効き目も効いてくるまでの時間も違うから、この辺のいい塩梅を探すのに苦労する。これが「慣れるまで」に含まれるのだ。

また、効き方。

ドカンと来る奴は、たいがい反動で眠れなかったりする。

矛盾しているのは、私の精神的なものだろうと思われる。強い睡魔はどこか恐怖な部分があるのかもしれない。強い分だけ緊張する。

一度イナズマのような軽い幻覚と金縛りのコンボに合ってからは、ますます慎重だ。ちょっとでも効きすぎると感じたら、飲む量は減らしてしまう。

しかし減った分だけ効き目は落ちるので、今度は不眠の不安が出て来る。

それでも効き目が強かろうが弱かろうが、続けていると慣れて来るものだ。

緊張が減り、眠れる時間が増えるにつれて、薬との信頼関係ができていく。

その上でどれほど効果を示してくれるのか。

今それを計っている。

現状、ぐっすり眠れるのは深酒オンリーだ。

病院に行ったことでかえってこじれているみたいだが、この先に「薬の力を借りずに眠る」という希望があるのだ。苦痛ではない。

だから、通院ですら楽しみなのである。

きっと先生が何とかしてくれる。私がすがっている教祖だ。

朝までノンストップで眠れる日が来ますよう。