人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

最後の試練

とうとう、最後の曲の録音に入ったのだ。

最後もクソも依頼は2曲だけだったが、現状ほかに予定は全くなく、これが終われば新たなステージに入ろうというところである。

話をもらったのはコロナ自粛突入時の5月だ。4ヶ月も経ってしまった。

あまりにも待たせてしまってもう流れつつある企画になっている感も無きにしも非ずだが、私はずっと練習していたのである。無駄にしたくはない。

そして、練習しすぎて肩がおかしなことになってきたのだ。もうこの辺でケリをつけないと、弾けてたものも弾けなくなるかもしれないので観念した。

 

メンバーがパート別に録画したものを合体させるのだ。スマホで動画を撮る。

前回は「間違えられない」というプレッシャーに泣かされたが、今回は細かいパーツごとのブツ切りでいいと言ってくれたので、気は楽だった。

とは言っても、完璧ではない。納得いくまで練習していたらいつになるか分からないので、恥を忍んでヘタクソなまま提出することにしたのである。

 

いわゆる「弾いた体」の動画は、先に撮ってあった。ここに後から録った音を貼り付けていくことになるのだろう。

今度は音だけなので、スマホをアンプに向けて録画する。音だけでもいいのかもしれないが、方法が分からん。

 

まずはイントロ。

チョー簡単な8小節のあとに、3連譜を含む5小節。

この3連の粒を揃えるのが難しく、妥協をした部分のひとつである。

これが。

緊張して「チョー簡単な8小節」ですらまともに弾けないというEE:AEB64

 

なんでこんなに小心なんだ。

いつも何も考えずにサラッと弾いていたのに、「大丈夫か」「無理ではないか」「またやり直すのか」「やり直すに決まっている」「どうせ無理」などと余計な思考に支配されている。

「無心、無心」と言い聞かせるも、そう考えている時点でもう無心ではなく、これでは練習とは全く違う異常事態である。もうどうしたらいいんEE:AEB2FEE:AEB64

 

チョー簡単の時点でこのありさまである。問題の3連は「やっと弾けたチョー簡単のあと」に続くだけあり、プレッシャーがハンパじゃない。

しかもこの3連フレーズは、2回繰り返す。

こ、これを通して全部弾くなんてできるのかEE:AEB2F全部と言ってもこれでもイントロだけだ。イントロ全部。

 

 

先日のおみくじより。

願望:努力すれば自然に成就する。

 

しかし、

試験:自信は報いられる。

 

肝心な自信が・・・EE:AEB64