人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

誘惑のエビ

相変わらず、週明けの気分は最悪だ。

単純に二日酔いもあるが、それによって思うように動けないジレンマ。サラサラと過ぎて行く時間。

私ももう、若くはない。無駄に過ごしていい時間など、ないはずである。こうしてのうのうと生きていられる猶予を貰いながら・・・、などとどんどん思考はネガティブな方向へと向かっていく。

毎週毎週、懲りずにこれだ。

責任を転嫁する訳ではないが、どうも深酒は、翌日のメンタルを蝕むものがあるような気がしてならない。

丸くなって「あああ」などと嘆いていると、なおのこと滅入って来る。

どうにかできないものか。

とびきりいい香りのする入浴剤を入れた風呂に入る。

湯船の中で歯を磨く行為は、ちょっとした贅沢である。

これでリフレッシュできないかと考えたのだが、買ってきた入浴剤はほぼ無臭であったEE:AEB64そういう推しではなく、発泡入浴・温泡・お休み前の体ケア、という体にいいタイプ。

柑橘系となっていてかなり期待したんだが、儚い泡である。

しかしこうして実際に週が明けてみて思い知ったが、そもそも風呂までの道のりが苦痛だ。

あぁ、風呂にさえ入れればリフレッシュできそうな気がするんだが。

何かもっと、私を誘い出してくれるものはないのか。

風呂に、誘い出してくれるもの。

例えば「風呂で飲める」と言ったら、私は行くだろう。それに匹敵するものはないのか。歯磨きや入浴剤などでは心もとない。

何でもいい、風呂でやるべきことである必要はないのだ、風呂という捕獲機に仕込む餌が必要なのである。

エビでタイを釣れ!

このエビをどうするか、考えているところだ。このままみすみす全ての月曜日を無駄にして一生を終えたくなどない。

月曜日を迎えるごとに、罪悪感は重くなっていく。この重さがますます足かせになって動けなくなるのだ。

いい加減、この悪循環を断ちたいものだ。