寝室の模様替えをすることにしたのだ。
部屋の角にはハンガーラックがあり、ブラウスなどシワになりやすい服がそこにかけられているのだが、手前にタンスがあるので奥の方が見えなくなっていた。
取り出しにくいのもあり、結果、このラックにかかった服は着ないという状況である。衣替えを始めるにあたり、部屋の模様替えを思い立ったのである。
現在壁に接している家具は、ラックの他にタンス2つ、収納キャビネット、ベッド、キャットタワー。
これらがほぼ壁を埋めているので、移動させるとしても上手くパスルのように当てはめなくてはならないのだ。
ここに、ハンガーラックの前面が見えるようになるという条件を課すと、なかなか思うようにいかない。
パズルは苦手だEE:AE5B1タンスを1つ、処分することにした。
ということは、タンスの中身を空にしなくてはならないということだ。
比較的最近、収納スペースの整理をしたのでいくらか移動先はあったが、それでも何かを処分しなくてはならない。
処分・・・、タンスを開けてみる。
大量の軍手。
大量のハギレ。
大量のハンカチ。
大量のストッキング。
大量のポーチ。
客用のシーツ。
どれも10年単位で動いていないものばかりであった。
しかしどれも、処分するにはまだきれいなものばかりだ。だからこうして残っているのである。
使う予定がないのだ。これを捨てられれば簡単にタンスの件は解決するのだが、私の気持ちひとつだというのに、どうしてもその決心がつかない。
そんな決心がつけば、これらは今ここにないはずだEE:AE5B1つかないから不動なのである。
もはやこれは、この部屋とは切り離せないアイテムなのだ。部屋の守り神ほどの絶対的存在だ。
観念した。
私は一度出したそれらをまたタンスに戻し、足元にあったキャビネットをダンナの寝室へ移し、ダンナの寝室からは物干しラックをこっちに持って来た。
大変な作業だったが、一体模様替えは進んだのだろうか?
守り神は貧乏神なのだろうか・・・。