我が家では、よほどその新しいものが欲しくならない限り、モノは壊れるかボロボロになるまで使い倒している。
中には頑丈なものも多く、いい加減買い替えたいが一体どうしたら壊れてくれるのかというものも多い。
そんなものの中の一つに、風呂場のイスがあった。
思い出せる限り、結婚してから買い替えたのは2回しかない。丈夫なのである。
それでも2回買い替えたのは、丈夫なりにも、一応壊れたからであった。
ガルちゃんのトピで、「笑える話」というのに同じ壊れ方をしたものがあったが、こうなると意外と風呂のイスとしてはメジャーな壊れ方なのではないかという気がしている。
そもそもそうそう壊れるものではないのである。それがこんな壊れ方をする。そしてその壊れ方がネットで晒されているのである。
頻度としては少ないかもしれないが、イスの壊れ方の割合としては多いのではないかと思う。
普通のイスだ。お椀を伏せたような形のもの。
中の空気を逃がすためか、座る部分には丸い穴が開いている。
家族3人が、何年も、繰り返し、体重をかけてきたのだ。イスも良く耐えた。
してその無理が、ついに形となって現れる日が来るのである。
体を洗っていたら、突然尻に痛みが走った。
訳が分からなかったが、何かに尻を挟まれたようである。痛い。
立ち上がると、イスが尻について来た(笑)
どうやらイスにとうとうヒビが入り、そこへ体の重みで尻が食い込んだようである。
痛いEE:AEB64
突然のことで、どうしたらいいのかが分からない。イスに尻を食いつかれる日が来ようなどと、誰が考えるものか。
引っぺがすしかないので、引っぺがしてカタはついた。
アクシデントとしては大したことではないが、家族は大爆笑である。
そしてまた、十数年後に同じ喜劇が起こるのである。主演はまた私だ。
しかし欲しかったイスがあったので、やっとそれを買うことができたのだ。
今度はコの字を伏せた形のイスで、掃除がとても楽になった。
次はどんな形で壊れるのだろうか。
どう転がっても、風呂のイス崩壊と笑いは切り離せないような気がしている。