サントラが良かったから、というきっかけだったので、正直あまり期待はしていなかった。
監督:キャメロン・クロウ
キャスト:トム・クルーズ、ペネロペ・クルス
大手出版社の社長である父親を事故で無くし、突然その後継者となったデイヴィッド。
もともと楽天的な性格もあり、有り余る富で自由奔放な生活を送っていた。
女性関係にもだらしのないデイヴィッドに、親友ブライアンは本物の恋愛の良さを語る。
そしてその「本物」となってしまったのが、親友ブライアンの想い人。
知ってはいても気になどかけず、思うがままにふるまうデイヴィッド。
天罰か、彼は交通事故に合い、その傷痕で醜い顔へと変わってしまう。
親友から奪い取った恋人は、そんな彼を変わらず愛してくれたが・・・。
などという陳腐なラブストーリーと思いきや、話は途中からどんどんミステリアスな方向へと流れていく。
辻褄のあわない日常、悪夢、かと思えば変わらぬ優しい恋人。
何かがおかしい。そして気が付いたら、殺人犯となっていた。
どうしてこんなことになったのか。記憶を辿ると、「契約」をしたような・・・、あれは何の契約だったか・・・・・。
「架空の幸福」と「保証のない現実」。
「あなたの幸せって何?」と何度も問われるデイヴィッドの、最後の答えが感動的であった。
起こり得ないフィクションでありながら、現実的に訴えて来るものがある。
天真爛漫を通り越して厚顔破廉恥とも言えたデイヴィッドは、色んな意味で「目覚める」。
厳しくとも素敵な人生になることを願った。
ぽ子のオススメ度 ★★★★☆
ダンナのオススメ度 ★★★☆☆