続きがあるのだ。昨日の話の続きだ。
ライブであった。
会場にて、出演者はステージパス代わりのリストバンドを受け取ってから、受け付けを通る。
私達はリハまで、座席で他のグループを見て待つことにした。
仲間達でまとまって座り、ふと思い出してリストバンドをつけようと思う。
ないんですEE:AEB64
念のためバッグの中身を全部出し、見つからないので来た道を戻ったが、ない。
恥ずかしくて言えずにいたら後ろの仲間が、「これ誰のだ?」とそれを拾い上げた。
そこに落ちてたのねEE:AE4E6ハイそれ、私のです。
リハが終わると、しばらく時間ができる。まずは控室へ行き、ひと休みだ。
喉が渇いた。お茶を飲もう。
さっき買ったお茶のペットボトルのふたを開けると、勢い良く中身が飛び出した。
強く握り過ぎたEE:AE5B1
しまった、とボトルをテーブルに置くと、今度はその勢いが強過ぎてまた中身が飛び出す。水浸しだ。
スマホがない。
ないEE:AEB64
さっきこんがらかってしまったので、紐から外したのだった。
バッグの中身を全部出す。
ない。
脱いだコートのポケットに入っていた。
会場へのドアを開ける。映画館のような、大きくて重い扉だ。
重い。
後ろから人が来ている、早くEE:AE5B1なんでこれ開かないのEE:AEB2F
引くのね、押すんじゃなくEE:AEB64
二重扉だ、続いてもうひとつ。
だから引くんだっつーのEE:AE5B1
後ろの人が笑っていた。
「私はひとりでは生きられないような気がする。」ダンナに言った。
「うん、そんな気がする。」ダンナも言った。