人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

その後のはなし。

続きがあるのだ。昨日の話の続きだ。

ライブであった。

会場にて、出演者はステージパス代わりのリストバンドを受け取ってから、受け付けを通る。

私達はリハまで、座席で他のグループを見て待つことにした。

仲間達でまとまって座り、ふと思い出してリストバンドをつけようと思う。

ないんですEE:AEB64

念のためバッグの中身を全部出し、見つからないので来た道を戻ったが、ない。

恥ずかしくて言えずにいたら後ろの仲間が、「これ誰のだ?」とそれを拾い上げた。

そこに落ちてたのねEE:AE4E6ハイそれ、私のです。

リハが終わると、しばらく時間ができる。まずは控室へ行き、ひと休みだ。

喉が渇いた。お茶を飲もう。

さっき買ったお茶のペットボトルのふたを開けると、勢い良く中身が飛び出した。

強く握り過ぎたEE:AE5B1

しまった、とボトルをテーブルに置くと、今度はその勢いが強過ぎてまた中身が飛び出す。水浸しだ。

スマホがない。

ないEE:AEB64

さっきこんがらかってしまったので、紐から外したのだった。

バッグの中身を全部出す。

ない。

脱いだコートのポケットに入っていた。

会場へのドアを開ける。映画館のような、大きくて重い扉だ。

重い。

後ろから人が来ている、早くEE:AE5B1なんでこれ開かないのEE:AEB2F

引くのね、押すんじゃなくEE:AEB64

二重扉だ、続いてもうひとつ。

重いEE:AEB30開かないEE:AE474

だから引くんだっつーのEE:AE5B1

後ろの人が笑っていた。

「私はひとりでは生きられないような気がする。」ダンナに言った。

「うん、そんな気がする。」ダンナも言った。