で。
水曜予約の病院へ、水曜日に行ってきたのだ。
新しく出された眠剤(正しくは抗うつ剤だ。副作用の眠気が強いので、眠剤として使われるのである)が効かないので、変えてもらうつもりであった。
「テトラミドが効きません。」
「うん??効かなかったですか。」
「はい。ボーッとして眠くなるところまではいくのですが、横になって寝ようと思うと体中ザワザワして。」
「体中がザワザワする??」
そこで先生は首をかしげて少し考え込んだ。
「何か飲まなかった薬とかあります?」
「デパスをやめました。新しい薬に切り替えようと思って。」
「あー。」
ガッテンですかい先生。先生はこちらに向き直り、「デパスを止めるとね、そういう症状出ます。」と言った。
この時はそういう言葉を使わなかったが、後から調べてこれはデパスの離脱症状だということが分かった。
デパスは良く効くがその分依存性が高く、また離脱症状がキツいので問題になっている薬であった。
「デパスは極力飲まないようにしてください。」
「じゃあ、寝るためにはどうしたらいいですか?ツライんですけど(泣)」
「う~~ん、テトラミドでいきましょう。すぐに効く薬じゃないから、早めに飲んでください。」
「テトラミドが効かない時は?」
「デパスを使ってください。」
?????
「寝るためにテトラミドを使って、どうしても眠れない時だけ、極力使わないようにしながらデパスを飲む、ということでしょうか??」
「そうですね~。」
?????
こうして、「できるだけ飲まないように」と言われたデパスを処方され、帰って来たのだ。
かなり端折って書いたが、実際には堂々巡りで、まるで先生は「直前の質問にその場限りで答えている」ような感じであった。だからこんな矛盾した結果になっているのである。
効かないテトラミドを飲んで、効かなかった場合は、飲まないように指示されたデパスを飲めという指示である。
デパスの離脱症状で眠れないのなら、それをデパスで抑え込むのは良くない。
かといってデパスを飲まなければ離脱症状で眠れないのである。
そこは眠剤テトラミドに頑張ってもらうということか。
テトラミド、効いてないじゃないか。
いや違う、テトラミドの効果をデパスの離脱症状が阻んでいるのだ。
ならば効果を阻む離脱症状を取り除かなくては、私は眠れない。
離脱症状を取り除くためには、デパスを飲むことになる。
エッシャーの絵のような構図だ。全く間違っているような気もするが、こうするしかないような気もする。
つまりテトラミドとデパスをセットにして飲めば、良く眠れるのだ。ただし、離脱症状の出ているデパスは極力飲むなと。
要は、睡眠をとるか、減薬をとるか。
睡眠をとってもいっとき快眠は得られようが、デパスを飲み続けていればいずれ同じ問題にぶちあたることになるだろう。
つくづく思った。もう薬に睡眠を左右されたくない。
不眠を何とかしようと思った時に私は、薬ではなく自力で眠れるようにする道を選ぶべきであった。漫然と薬を飲み続けたツケが回って来たのである。
断薬する。
そしてこの睡眠障害を何とかするべく、薬に頼らない病院を探してみようと思う。
昨日は薬を飲まずに酒で寝た。
良く眠れたが、翌日起きれなかった。
こちらのコントロールも難しいものである。