人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

セッション

娘ぶー子が、とにかく早く観ろ観ろというので、レンタルの予約順位を入れ替えて借りてみたんだが。

話題になった作品だ。

私もかなり興味はあったんだが・・・。

  

  監督:デミアン・チャゼル

  キャスト:マイルズ・テラー、 J・K・シモンズ

アメリカでも最高峰の音楽学校と言われるシェイファー音楽院で、ドラムを叩いていた19歳のアンドリュー。

中でも最上位クラスのバンドメンバーに選ばれ、浮かれていたのも束の間。

指導するフレッチャーの、鬼のようなシゴキに耐えなくてはならない日々となった。

天才を輩出しようとするフレッチャーの異常なまでのシゴキは、やがて生徒たちの気持ちも蝕んでいく。

結局アンドリューは挫折するのだが、ある日、街で再会したフレッチャーに、再びバンドへと誘われる。

そしてアンドリューは、再びスティックを握る・・・。

最初は「鬼教師のシゴキに耐えて成長する生徒の青春映画」ぐらいのテンションで見ていたが、フレッチャーがムナクソ過ぎて非常に不快であった。

ところが最後の一瞬にして壮絶な、大団円。

恐らく、フレッチャーもアンドリューも「超えた」のだ。

その奇跡の前には、怒りも敵意もない。

・・・というところなんだろうが、ありえへーんEE:AEB64

斬新な終わり方にしても、私ら声揃えて「は?」であった。

仲間内でも評判の高い作品だったが、個人的にはイマイチかなぁ・・・。

***後日談***

その後、ぶー子に「どこがそんなに良かったのかが分からなかった」と言うと、ラストシーンについて分かったことが。

最後の最後、ブレイクから最後の音を出す前の間に、フレッチャーの顔がアップになる。

その時何かを言っているのが顔の動きで分かるらしいのだが、肝心な口は映っていないので、何を言っているのかはハッキリは分からない。

しかし注意深く見ていれば、その言葉が分かるという。

「グッジョブ」という危険な言葉が。

まぁ、へ~~とは思ったが、分からなかったら何にもならんのだ。こういう大事な部分が伝わりにくいというのもどうなのかと思う。

そういう意味では、もったいなかったかな。その部分を理解出来ていたら、見終わった時の評価はかなり違ったものになったと思うと残念だ。

ぽ子のオススメ度 ★★☆☆☆

ダンナのオススメ度 ★★☆☆☆