人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ボヘミアンラプソディ

遅ればせながら、超話題作「ボヘミアンラプソディ」を見て来たのだ。

辛口の評価になる。

まぁこんな風に思う人もいるんだな、ぐらいに見てもらえれば。

恐らく世間の大多数の評価とは違うことだろう。

参考にはしないで欲しい。

    

   監督:ブライアン・シンガー

   キャスト:ラミ・マレック、ルーシー・ボーイントン

1991年にボーカルのフレディをエイズで亡くした、イギリスの伝説的ロックバンド・クイーンの歴史を辿る。

保守的で厳格な家庭に育ったフレディだが、型にはまることを嫌い、クイーンに加入すると斬新な曲を次々発表していく。

彼らの曲は常に新しいことへの挑戦だったが、それらは聴衆に支持され、スターダムにのし上がっていった。

やがて、フレディとメンバーの間に入る亀裂。

エイズという不治の病に侵されるフレディ。

残された時間は、多くはなかった・・・。

まず、どのメンバーも本人にとても似ていて、再現力がハンパじゃない。

ちょっとした表情、しぐさ。

見ているうちに、完全に上書きされた(笑)

そして、私はIMAXで観たこともあるかもしれないが、圧倒的な音質の良さ。

演奏はもちろん、フレディの猫が私の隣で喉を鳴らしたりして。

環境としては、物語に入り込むのに充分であった。

しかし、ドラマティックな展開も、それが事実であるからの驚きであり、映画のストーリーとして観るにはベタだ。

成功。離反。死。

映画というより、クイーンという壮大なPVを観たような気持ちだ。

クイーンを知らない世代が見れば、独特な楽曲に衝撃があるかもしれない。

クイーンのマニアックなファンには、様々な思い入れと共に観る感動があるかもしれない。

しかし私のように中途半端に聴いていた層には、そういった種類の感動がない。

泣ける映画だと散々聞かされてきたが、恥ずかしながらその泣き所すらどこだか分からなかった。

こうなるとやはり、ポジション的には映画というよりもPVだ。

そう思えば、高評価も頷けるのだが。

また、後で調べて分かったことだが、「んなバカな。」と思った場面はほとんどがフィクションであった。

フレディのバンド加入のシーン、メアリーとの出会い、ジム・ハットンとの再会。

いかにもドラマ仕立ての臭いフィクションになんかしないで、そのまま事実に沿っても良かったのではないかと思う。

こう書くと非常に残念な感じになってしまうが、評判が良かったので期待し過ぎていたこともある。

「号泣の嵐!」など、大絶賛の作品である。

私の感想には耳を貸さずに、安心して見に行って欲しい。

ぽ子のオススメ度 ★★★☆☆

ダンナのおすすめ度 ★★★★☆