人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ミュウのこと・2

病院から帰り、キャリーバッグから出て来たミュウの足取りはヨロヨロ。

疲れたのかと思い、ご褒美のつもりでご飯をあげた。これっきりである。

この後ミュウはじっと動かなくなり、水すらも飲まなくなってしまった。

心配なので、無理矢理シリンジのペースト状のご飯を食べさせたが、無理矢理だ。ミュウはそんなことは望んでいない。

このまま静かにさせてあげるべきなのだろうか。

猫は弱ると、「伏せ」の状態で休むようになるという。

暗くて寒いところに行きたがる。

温かかった耳が冷たくなってくる。

薬を飲まそうと体に触れると、悲鳴のような声を上げた。

このままだと、死ぬだろう。今、どんどん死に近づいているのだ。

病院に連れて行くべきか。

しかし病院に連れて行って、これである。ひどくストレスになったのではないか。

それまでは、食器棚の低い段に飛び乗って大五郎のご飯を盗み食ったりするぐらい元気だったのだ。

検査もしたばかりだ。そう急に数値が変わるとは思えないし、なにより今ミュウに負担をかけたくない。

結局二日後に、ミュウは置いて私だけで相談に行ったのだ。

担当の先生が休みだったEE:AE5B1

なので検査結果と私の話だけで判断せざるを得なかったのだが、どうにも頼りない感じだ。

食欲増進剤を出してもらって、帰って来た。

これが。

効果抜群EE:AEB64

自力でご飯をねだりに来たところでまず驚き、そこからの食欲にも驚きだ。

バカ食いである。

約三日間ほとんど飲み食いしていなかったのだ、私も欲しがるがままやっているが、お陰でずいぶん元気になった。

ヤマは越えた。

しかし、根本は解決していない。

相変らずヨダレをダラダラ流して、これを拭いて回ってる状態だ。

一応、予定では明日病院になっているが、連れて行きたくないなぁ~EE:AE474

とりあえず体調は上向いてるから、薬だけもらって年明けまで様子をみさせて貰おうかと考えている。

それにしても、なぜあんなに急に弱ってしまったのか。

タイミング的にはやはり病院がストレスになったように思えるが、それにしてもあそこまで弱るものだろうか。

そもそももう悪い状態だったところ、病院行きがトリガーになってしまったのかもしれない。

動物の生にどこまで人間が干渉していいものなのか、考えさせられる。