冬の古着を、古着屋に出しに行った。
年に2回の行事である。
この前の夏の回は、ぐずぐずしている間に出し損ねてしまった。
同じ要領で、クリーニングに出す服も滞っている。
夏の分を残したまま、冬の分を持っていく。衣装ケースにふたつ。
今回はゴツいコートやスーツがあったので500円になったが、いつもなら100円程度である。もらうのが恥ずかしいぐらいだ。
そして今回は、プレゼントの応募用紙も貰った。
よく見るヤツである。どうせバスツアーが当たるヤツだ。一人分。
あれは、その同乗者を引っ張り出すためのものだと思っている。
もちろん真っ当な当たりもあるのでいそいそと記入をしていたら、「何が当たるの?」とダンナが覗き込んできた。
そこで初めて真っ当な当たり賞品の確認をしたのだが、そこは空欄になっていた。
そしてその下に、「あなたの欲しいもの(2万円以内)を、ご褒美にプレゼント」と書いてあったのである。
珍しい賞品だ。急に私たちは沸き立った。
「何にしようEE:AEB2Fあっ・・・・。」私はすぐに絶句した。ダンナが後を続ける。「PS4はダメだね(笑)」
じゃあせめてソフトでも・・・。
いつかうちにもPS4が来ると私は信じているので(いつか拝み倒す日が来ると信じているので)、ソフトだけでも新品で欲しい。ファイナルファンタジーEE:AEAAB
しかしだ。
それでは1万円にもならない。なんかもったいない。
「ファイナルファンタジーとキングダムハーツと・・・。」考えながら、これでいくらぐらいになるのか計算する。
情けない。
50にもなって、ゲームソフトを2つも3つもおねだりするなんて。
「ソフトはやめにするよ・・・EE:AEB69何かない?」
「2万円ぐらいでねぇ・・・。」
「楽器は?」
2万でギター。2万でベース。2万でキーボード。
買えるだろうが、2万の楽器とは、微妙である。特に、知識のない人が選んだりした日には、悲惨なことになりそうだ。
難しい額だ。2万円。大き過ぎ、かつ足りない。
せっかくだから何か書いておきたかったので書くだけ書いたが、夢のないものになってしまった。
私は「自転車(大人用)」と、その空欄に書き込んだのだった。