人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

大人のご褒美

冬の古着を、古着屋に出しに行った。

年に2回の行事である。

この前の夏の回は、ぐずぐずしている間に出し損ねてしまった。

同じ要領で、クリーニングに出す服も滞っている。

夏の分を残したまま、冬の分を持っていく。衣装ケースにふたつ。

今回はゴツいコートやスーツがあったので500円になったが、いつもなら100円程度である。もらうのが恥ずかしいぐらいだ。

そして今回は、プレゼントの応募用紙も貰った。

よく見るヤツである。どうせバスツアーが当たるヤツだ。一人分。

あれは、その同乗者を引っ張り出すためのものだと思っている。

もちろん真っ当な当たりもあるのでいそいそと記入をしていたら、「何が当たるの?」とダンナが覗き込んできた。

そこで初めて真っ当な当たり賞品の確認をしたのだが、そこは空欄になっていた。

そしてその下に、「あなたの欲しいもの(2万円以内)を、ご褒美にプレゼント」と書いてあったのである。

珍しい賞品だ。急に私たちは沸き立った。

「何にしようEE:AEB2Fあっ・・・・。」私はすぐに絶句した。ダンナが後を続ける。「PS4はダメだね(笑)」

じゃあせめてソフトでも・・・。

いつかうちにもPS4が来ると私は信じているので(いつか拝み倒す日が来ると信じているので)、ソフトだけでも新品で欲しい。ファイナルファンタジーEE:AEAAB

しかしだ。

それでは1万円にもならない。なんかもったいない。

「ファイナルファンタジーとキングダムハーツと・・・。」考えながら、これでいくらぐらいになるのか計算する。

情けない。

50にもなって、ゲームソフトを2つも3つもおねだりするなんて。

「ソフトはやめにするよ・・・EE:AEB69何かない?」

「2万円ぐらいでねぇ・・・。」

「楽器は?」

2万でギター。2万でベース。2万でキーボード。

買えるだろうが、2万の楽器とは、微妙である。特に、知識のない人が選んだりした日には、悲惨なことになりそうだ。

難しい額だ。2万円。大き過ぎ、かつ足りない。

せっかくだから何か書いておきたかったので書くだけ書いたが、夢のないものになってしまった。

私は「自転車(大人用)」と、その空欄に書き込んだのだった。