クー太がうちに来て、2週間になる。
「よそさまの預かり猫」という微妙なポジションであったが、もうすっかり寝室の主だ。
うちの4猫との違いを見つけては、新鮮な驚きを感じている。
まだ1歳にもならないというのに、クー太は巨大だ。
これでも毛を剃って小さくなったはずなのだが、6キロもあるという巨体に(エルの倍だ)、「後からやって来た子猫」などという慎ましさはない。
猫らしい警戒心も持ち合わせておらず、甘え、遊び、良く食べ、眠る。
体が大きいからか、喉を鳴らす音も巨大だ。
体を擦り付け、喉を鳴らし、遊ぼうとちょっかいを出してくる。
この子はペットショップの売れ残りだったと聞くが、きっとショップの店員さんに可愛がられてきたのだろう。簡単に、信頼関係ができてしまった。
というか、この子にはもはや、「信頼」などという言葉は改めて必要ないのかもしれない。
しかし、デカくても、子猫だ。良く遊ぶ。
夜中に窓からお腹にダイブされたり、足をかじられたりして何度も目が覚める。
かと思えば布団にズンズン入って来たり、寝たかと思えばプイッと出かけてしまったり。
振動で睡眠の質を測るアプリを使っていたが、クー太が暴れているので意味をなさなくなってしまった。
寝覚めは悪い(笑)
それも、もうあと少しの間だ。そう思うと、苦ではない。
純血のノルウェージャンという由緒正しい肩書も、グレーの美しい毛色を持つことも、子猫のくせに巨大であることも、これだけ迷惑をかけていることも気づかずに、ただ遊び、ただ甘え、ただ眠る。
中身はうちの猫と何も変わりはしない。
無邪気な姿を見ていると、不思議な気持になる。
あとどれだけ、一緒に過ごせるのだろうか。