昨日に引き続き需要のないネタになるが、音楽の話だ。
興味のない方は、コピーを終えて音色作りに入った方がよろしいと思われ。
今回のライブでは、キー変更が1曲あったのだ。半音下げ。
シンセなら設定で簡単にキーを変えられるから問題はないのだが、ピアノだと譜面を書き換えなくてはならない。私の場合。
いちいち弾き直して、それを書いていくことになるのだが、今回はとにかく時間が迫っていたので何とかならないかと考えた。
そしたらひらめいちゃったのだ。
単純に、今の楽譜に♭つけていけばいいだけじゃんEE:AE482
ところが、そう単純にいかないのが嫌らしいところだ。
原キーはいい子のAマイナー、黒鍵なしだったところに、♭をつけていく。
と、ドとファはどうなる??
ドとファには♭はないから、半音下げるとそれぞれシとミになる。
確かに音はシとミになるが、本来シもミも半音下がってシ♭とミ♭になっているのだ。
そうなるとシは「シとシ♭」、ミは「ミとミ♭」と、ふたつ存在してしまうことにならないか??
すでに頭はこんがらかっていたので、例によって黒鍵に赤丸をつけた。
これにより、赤丸のついた「シ♭」「ミ♭」と、赤丸のない「ド♭(つまりシ)」「ファ♭(つまりミ)」と区別する。
しかしだよ、いくら赤丸つけても、ドの音をド♭、つまりシの音で弾くのが難しい。♭のマークがついていても、音はドを指しているのでドを弾こうとしてしまう。
こんなのがちょいちょい挟まれるので、弾きにくくて仕方がないのである。
時間がないのだ。
書き直すのもホネだが、このままでは弾けるようになるまで時間がかかってしまう。
やはり実際に弾く音で描いた方がいいだろう。
ド♭はシ、ファ♭はミと書き直していく。
これなら見た通りに弾けばいいのだ。確かに少し楽になった気がする。
しかしだ。
なんなんだ、この弾きにくさは。
例えばG♯m。
これはもともとはAmであった。ラドミ。各音の間隔は、3度ずつ。
シンプルなメジャーコード、マイナーコードなら、基本3度になっているはずだ。
それなのに私の楽譜だと、半音下がっただけなのに「シ・ミ♭・ラ♭」となり、出す音は間違っていないが、見た目がシ→ミと、4度離れている。
なので反射的に指は4度離れようとする。
やはり譜面上では、ド♭と書かれなくては辻褄が合わないのではないか。
などという理屈はこの際いい。時間がないのだ、このままでは弾きにくい。
これは「半音下げの修正」だと思うからいけないのだ、全く新しい曲を始めるんだと思うようにしよう。
そう考えてしばらく弾いていた。
それでもあまりにも弾きにくいので、変な和音は見やすく書き換えてみた。
♭を♯にしたのだ。
そうしたら、変な4度はちゃんと3度に収まった。
これはもしかしたら・・・。
楽譜、全部♯にして書き直しましたEE:AEB64めっちゃ弾きやすくなったEE:AE5B1
常々、♯と♭の違いって何なんだろうと思っていたが、ちゃんと意味があるようだ。
G#mの曲をA♭mにしちゃいかんらしい(笑)同じちゃうんか。
何とか間に合った。
それにしてもこのキー変更に気がついたのが前日で焦ったが、とにかく気がついて良かったよEE:AE5B1
このまま知らずに当日を迎えていたらと思うと、ゾッとする。
さて、またコピーの季節である。
ヘマやらかしませんよう。