人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

悲哀

父のところでご飯を食べてきた。すっかり懐いている(笑)

一緒に暮らしていた母がいなくなってしまったのだ。寂しいだろうことは容易に想像できる。

想像すると、それはもう可哀想なものだ。

年老いた老人が、妻に先立たれてひとり。

「年老いた」がポイントである。これが若かったら、はた目からの哀れ感はまだ少ない。

例えば、老人が転ぶのと若者が転ぶのと。

例えば、老人が道に迷うのと若者が道に迷うのと。

例えば、老人が財布を落とすのと若者が財布を落とすのと。

もう老人だと言うだけで、哀れ感が劇的に上がるのである。

そしてそれが私を苦しめるのだ。

「じゃあね。」と別れると、父はいつまでも見送ったりはしない。サッサと来た道を戻る。

年老いた父が、ヒョコヒョコと早足で消えていく。

それすら悲しい。

スリッパ履かないで部屋を歩いてるだけで、悲しい。

トイレで痰つば吐いても、悲しい。

「お母さん、ぽ子が来たよ。」とか言うなよ、悲しくなるじゃないかEE:AEB64

もう、何やっても悲しいんだよEE:AEACB

どうせ死んじゃうんだから。