「あれ?」
「う~ん・・・。」
「・・・・・・。」
「これでいいの?」
「おかしいよねぇ・・・。」
某スタジオにて、そこにはダンナのリッケンバッカーが立てかけられていた。
当の本人は、仕事が終わらずまだ来ていない。
レッド・ツェッペリンのコピーバンドだ。そしてそこに置いてあるのは、ビートルズのコピーで使うギターであった。
「これ持って来いって言われたの?」
「ていうか、リビングに置いてあるヤツって言われたから、中見ないでそのまま持って来た。」
「隊長(ダンナのこと)、間違えたのかなぁ?」
「楽譜とか一緒に入ってます?」
ギターケースを開けると、ビートルズの歌詞をプリントアウトしたものが出て来た。
「間違えたんだな、こりゃ。」
こうしてギターひとり不在のまま、たった一度のリハを始めることになった。
と同時に、ベーシスト氏とギタリスト氏が飲み始める。
私にもどうぞ、と勧められたが、車で来たので運転がある。
なので、「ルイボスティー」という訳の分からないお茶を貰うことにした。
「あ、それ、美味しいですよ。」スタジオのスタッフが言う。
「まずかったら観念してビール飲むだろうと思って、変なの買って来たEE:AE595」ギタリスト氏が言う。
果たして、ご馳走してもらって言うのも何だが、ハッキリ言って、まずかった(笑)まるでメンソールの入った紅茶である。
練習してない感満載のスタートであった(笑)実際私も、一曲だけ行く前に一回弾いただけである。まぁ新曲はないのだ。
そしてどの曲も最後は好感触で終わっていた。
ダンナが来ないこともあり、違う日に違うメンバーでやる曲のエンディングなどを詰めたりして余裕こいていたが、ちょっと待て、これ大丈夫かEE:AEB2F
やっとまとまってきたところで、ダンナ登場。一人増えるということは、さらに難易度が上がるということである。
果たしてギターは、リッケンで良かったとのこと。謎だ。本番もこれだったら、彼はビートルズとツェッペリンの違いが分からなくなってきたということである。
そりゃ、単調な曲だとは思うが、演奏中にギタリスト氏が寝ていた(笑)
今回のセトリは練習時間の問題でこんなギャンブルになってしまったが、演者自ら退屈な曲であることを証明してしまったか。
本番はしあさってだ。
私も歌詞と構成、覚えないとEE:AE5B1