「エビが卵産んだEE:AE471」
それを報告したのはもう、1ヶ月以上前になる。
メダカが立て続けに死に、何とも水槽周りに不穏な雰囲気が漂っている頃であった。
ダンナの表情は驚きと喜びの狭間、まさに妊娠を告げられた夫そのものだ。
予想だにしなかったこともあり、水槽のイメージは一変した。
まだ寒い時期だったせいか、卵はなかなか孵らなかった。
私達は孫の誕生を待つかのように、まだなのかと焦れていた。
そしてそれは、「気がついたら孵っていた」という、肩透かしの誕生であった。
あまりに小さいのでなかなか見つけられず、私などは4、5日経った今日になってやっと2度目の対面になったぐらいだ。
「エビ、見た?」
「どこにいた?」
「何回見た?」
「何匹見た?」
ちょっとしたエビブームである。
並行して、ベランダではメダカの世話だ。
新しい環境に新しく迎え入れ、こちらも気になって仕方がない。
小ぶりの黒メダカは小さい発泡スチロールの容器で、比較的大きな白メダカは睡蓮鉢で育てている。
白メダカは、これまで飼った中でもひときわ大きい。
黒メダカを見た後にそっちを見ると、「鯉かよ」と突っ込みたくなるような体格である。
そのくせ臆病ですぐに隠れてしまうが、エサをやっているうちに少しずつ慣れて来たかな、というところであった。
今日もエサやりがてら、様子を見ていると、
なにこれ、もしかして、
卵!?
エビのベビーブーム真っ只中であった。何の予感も期待もなかったのだ、何の備えもない。
まるで早産の娘に立ち会ったが如く、卵を取り上げにかかった。これでいいのかEE:AEB2F
そのままにしておくと卵は食べられちゃうと言うので、水草に産み付けた分だけ取り出したが、まだまだ卵はお腹にくっついている。
どうすりゃいいんだ、てえへんだEE:AEB30
というところでございまして、今日はこの辺でEE:AEAD9