人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子57歳。

弔いの鍋

メダカがどんどん弱って死に、私はかなり消耗していた。

あんなに元気だったのに、不思議でしょうがない。

私を癒してくれていたメダカは今、私の心臓をギュッと締め付けている。

死んだメダカを見るのは辛い。

死にそうなメダカがいると、憔悴感で他の事が手につかない。

「ハイちゃん」が死んで、ヤケクソになっていた。

晩ご飯の買い出しに行かなくてはならないが、献立を考える余力がない。

夕方の卵の特売に合わせてスーパーに出向いたが、そこで見つけたものは、

・特売の卵

・特売の春菊

・特売のえのきだけ

・牛肉の値引き品

・生うどんの値引き品

・・・である。

これは・・・・・。

スキヤキ・・・ではないか。

ぬぉぉぉぉうッEE:AE4E5

とにかく私は荒んでいたのだ。こうなったらやってやろうじゃないか、という気持ちになる。

スキヤキ、じゃEE:AE4E5「ハイちゃん」の弔い鍋じゃ、華々しく送り出してやろうじゃないか。

迷ったが、ビールは買わなかった。

ここはダンナを揺さぶって、乗っかってきたらダンナ自ら買って帰る方向にもっていこう。

ダンナの意思であることの証明だ。

その後、2匹のメダカが弱っていった。

1匹は瀕死で、もう死ぬのを待っている状態である。

塩水に入れるといいというが、これもまた勇気のいることである。

これが原因で、死なせてしまうかもしれない。

迷いに迷って、このまま確実に死を待つなら、やれるだけのことをやってみることにする。

隔離するのにも、慎重に。

時間をかけて、メダカのいる部屋との間を何往復もし、今度こそ死んでいるんじゃないかと扉に手をかける。

そんな中、ダンナが帰って来たのは11時半、23時30分だ。

メダカの隔離作業もまだ終わっておらず、メダカの容態も悪いままである。

そこで、スキヤキだEE:AEB64

言葉少なに、ふたりで鍋をつつく。

会話も、箸も、進まない。

もう時間も遅いから、と言って、ダンナはあまり食べなかった。

結局肉も野菜もかなり残ってしまったので、もう1回やることになるだろう。

なぜか今年はスキヤキをやろうとすると、何かに阻まれる。

次こそ楽しく食べられることを、願う。