人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

メダカの飼育日記・7

「みかん」は、楊貴妃という種類のオレンジ色のメダカだった。

鮮やかな色がとても美しく、その名に恥じぬ優雅なメダカだ。

一月にショップで5匹買ったうちの一匹だった。

ショップで買った子はどの子も大きくとても元気で、安心して見ていられた。

やはり祭りのメダカすくいなどというところだと、小さかったり弱かったりするのかもしれない。

2週間もすればどれかが弱り、次々死んで私もかなり消耗した。

昨日、みかんは死んでいた。

思い返せば、予兆はあったのだ。

ちょっと、ほんとにちょっとだけ、元気がないように感じたのだ。

それが「ちょっとだけ」だったために、油断した。

あそこで決断して、塩浴でもさせていたら違った結果になったかもしれない。

みかんはお腹を横にして、水面に浮いていた。

優雅に泳いでいたみかんは、ただの物体になってしまった。

本当に、辛いことだ。

今日になり、ご飯をあげていて気がついた。

ミナミヌマエビのお腹に、黒い粒々がびっしり詰まっている。

こ、これ、甘エビの卵にそっくりEE:AEB30

果たしてそれは、本当に卵だった。

2階で日当たりが良く、室内は結構暖かい。

エビの産卵は春からとのことだが、水温が上がり、水槽に春が来てしまったのかもしれない。

嬉しいけど、これちゃんと育てられるかしらEE:AEB64

まだ数週間はかかるようなので、その間に隔離する環境を整えることにする。

みかん、ごめんね、さようなら。

そして新しい命をありがとう。