人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

理性は試される。

「肝臓が暇そうだからさ・・・。」

仕事から帰ったダンナの手には、レジ袋。ビールの缶が透けて見えている。

今月、いや、今年の私の目標は、「平日飲まない」であったはずだ。

しかしほんの一瞬で、それも覆る。

「まだ、その目標はいつから始まるのか決めてないから。」と言って、晩ご飯のおかずを酒のつまみバージョンに変更していく。

あとはなすがままだ。

辛うじて申し訳程度に、2本目のワインを下から3センチほど残した。

ラーメンのスープなどをほんの少し残し、「スープは残した」という手口と同じである。

ダンナが先に寝てから、飲みながら皿を洗う。皿を洗うためには、干しっぱなしになっている前回分を片づけなくてはならない。

飲みながら片づけ、飲みながら洗い、飲みながら食べ残しをしまう。

いい気持ちだ。

ここで寝ておけばいいものを、今度は「ベースの練習」など始めてしまう。

なぜ今ベースなのか。これが酔っ払いである。

その後、次のライブの曲のコピー前作業。なぜ今。なぜ昼にやらん。

「良し、合格。」と何に対してだか分からぬ太鼓判を押し、次はYouTubeサーフィンだ。

一体寝たのは何時だったのだろうか。

翌朝は漢方効果か、二日酔い的な症状はなかったが、とにかく眠い。

結局、やるべきコピーは全く手つかず、今も睡魔と戦っているところだ。

さて、今夜も飲むだろう。

明日は久しぶりに一日空いているので、どこかに出掛けようと話している。

それが叶うかどうかは、今夜の酒量次第だ。

理性が試される。(昨日すでに試された気もするが。)