日曜日。
前日あまり飲まなかったからか(飲めなかったのだ。二日酔い。)、スッキリした目覚めである。
早起きなダンナの起床にも気づき、「起こしてくれ」とLINEを送る。
甘えん坊なのではない。
甘えん坊が私の腕の中で寝ているからである。
これを起こす「鬼」の役を、毎週末ダンナに頼んでいるのであった。
パンとコーヒーの朝食を取り、DVDでも観るかと言っていたのだが、晴天。
「出かけようEE:AE5BE」とダンナ。
こんな時のために、行きたい場所はだいたい決めてあった。
立川に行こう。
また立川。
しかし今回の目的は、飲みではない。
IKEAだ。
空いている部屋の模様替えをすることにしたのだ。
どうせなら、雰囲気のある部屋にしたい。
しかしそれを考える人間のインテリア的キャパシティが非常に狭いため、少しその辺の刺激を受ける必要があった。
展覧会並みの品揃え、懐に優しい価格設定。
これらはきっと私達のイマジネーションをくすぐることだろう。
「まだ午前中なのに、こんなところにいる。」
乗り換えの小平駅で、ダンナが時計を見て言った。
いつもなら、私が起きる時間である。
2度の乗り換えを経てIKEAに着き、最上階である2階から順に見ていくことにする。
ところがその先にあったのは、レストランである。
「は、腹が減った・・・。」
ちゃんと朝にはハンバーガーを食べてきたにも関わらず、ダンナはずっと空腹を訴えていた。そこにこの罠。
メニューは事前に電車の中で見ていたので、その先に何があるかは良く分かっていた。
そして漂う匂い。
たまらん。
こうなったら先に腹ごしらえだ。
ところが壮絶な席取り合戦に敗れ、空腹の時間を長引かせただけで終わってしまった。
余計に腹が減った。
寝た子を起こした状態で、店内を見て回ることに。
先にも書いたが、IKEAは巨大なマーケットだ。
子供部屋、寝室、キッチン、リビングなど、各部屋を見本として作り上げて展示してあり、それとは別に売り場がある。
売り場の品揃えも膨大で、またその安さにいちいち足が止まる。
全てを見終わって再びレストランについた時には、もう3時になっていた。
お陰ですぐに席は確保できたが、もっと色々やりたいことがあったのに、終わった感が・・・。
目的は飲みではなかったが、あわよくばの選択肢としてそれはしっかり存在していた。
この時間は、もはやそれを不可能にしたようなものである。
休前日ならいざしらず、今からここで飲み始めてまた調子に乗った暁には、明日の朝地獄を見ることになるだろう。
前日、地獄を見たばかりだ。
観念して地元に戻り、そこで軽く飲んで眠くなり、家に帰って来たのだった。
買ったもの。
なし。
失ったもの。
時間。
しかし、幾ばくかの構想がインテリアのキャパシティに入ったと信じ、いつか着手するであろう模様替えに生かせたらいいな思う。
正直、そこまでたどりつけるのか、自信がない(笑)