顛末については、コチラ。
1回の週末の間に2度もコケて痛恥ずかしい思いをした訳だが、そんな翌日は大概ひどい二日酔いである。空腹か尿意に負けるまで寝ているのが常だ。
空腹に関しては、吐き気や胃もたれがあったりするので案外耐えられるものである。
しかし尿意だけはどうにもならない。観念して起きることとなる。
我が家のトイレは、1階と2階にある。
寝室は2階だから、とうぜん近い方の2階のトイレを目指す。
ところがその日、2階のトイレのドアを開けると、思いがけない光景となっていた。
便座カバーが半分外れかかっていて、トイレ掃除用のスポンジが床に落ちていたのである。
恐らくそれが前夜の自分の仕業であろうことはすぐに分かったが、犯人などどうでも良い、罪を憎んで人を憎まず。
私は極限まで尿意を我慢していたのである。これ、どうしたらいい??
便座カバーを元に戻すか新しく取り換えるなどという気力はもちろんない。
ならば、この中途半端なカバーを取っ払ってカバーなしで用を足すか、1階のトイレに行くかだ。
私は呆然としてトイレを見ていた。
もうカバーを外すことすら、拷問である。
しかし1階まで歩いて行ってまた戻る(また寝るつもりだ)のも、また拷問なり。
はぁ~~~、もうなんで二日酔いだと言うのにこんなに煩わしい思いをしなくてはならないのか。
結局私が選んだのは、1階である(笑)
2階のトイレに入ったのは、それから2週間ほど経ってからだ。
あの惨状と向かい合いたくなかったのである。
しかしこれもまた週末だったのだ。
極限まで尿意に耐えた私はもう1階まで下りる余力もなく、2階のトイレに入ったのだった。
カバーは外されていた。
ダンナだろう。
スポンジはまだ落ちたままである。
冷えた便座に座りながら、「どうせならスポンジも拾ってくれたら良かったのに」などと考えた。
新しい便座カバーはまだついていない。