人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

財務

こんな人間だ。

色々工夫してきたが、「家計簿」などというものは、とうとう習慣にならなかったのだ。

そもそもは、市販の家計簿に記入をしていたと思う。もはや良く思い出せもしない。

散々試してきた私が言う。アレが一番面倒な「家計簿」であった。

品目ごとに分けて、ひとつずつ書き出していく。

それを毎月計算して表にしたり、そんなんが楽しめるのは、せいぜい最初の2ヶ月である。

それでも「今度のはもっと簡単」「便利になった」などと言って、何度かやり直した気がする。

しかし当時は仕事も子育てもしていたし、結局そんなものはどうでも良くなってしまった。

食費や消耗品、突発的な娯楽などを私の給料から出す。家計はそんなところで落ち着いていたのだった。

ところが仕事を辞めたため、私はダンナから生活費を貰うようになった。

基本的には収まる額になっているはずだのだが、病院へ行ったりなどの急な支払い、交通費や薬など細々としたものの積み重ねで、足りなくなることが多かったのだ。

何度も言うが、私はドケチである。

シナシナの値下げ野菜を買い、100円の化粧品だって使う。断じて無駄遣いなどしていない。

それなのに、足りなくなりました、お金を下さい、と言わなくてはならないこの屈辱。

あらぬ疑いをかけられているんじゃないかと言う気持ちにもなってくる。

そこで身の潔白を証明するために家計簿をつけなくては、と思い立ったのであった。

市販の家計簿に記入するのは、もう無理なことが証明されている。

独自に考え出さなくては。

私はまずレシートを、大雑把な項目別に重ねて貼り付けて行った。

ひと月も経つと食費など、なかなかの厚さになる。レシートのないものは、項目別のノートに書いておく、

これをひと月分になったところで、足していくのだ。

こうすると、今月は食費いくら、衛生用品いくら、交通費いくら、と項目別に分かるようになるのだ。それにより、使い過ぎるものも見えてくる。

外食費とタクシー代がとんでもないことになっていたEE:AEB64

反省する。

こうして、余計な出費は抑えられていくはずであった。

で、どう思います?これ。

結構面倒だよねEE:AEB64

レシートを貼る手間、計算する手間。

家計が目に見えるので頑張ってしばらくは続けたが、やはりこの方法も廃れてしまったのであった。

次に考えたのは、これ。

黒板に10日あたり2万円分(その後、値下げ)のめもりをつけ、毎日使った分だけチョークで線を引いていく。

レシートも毎日見せる。

これでは項目別のお金の動きが分からなくなるが、もうこの際、自分の身の潔白さえ明らかになってくれればいい。

計算いらず、線引いてレシート見せるだけ。

でもね。

基本毎日なのだ。やがてこれも日にちが開くようになった。

そうなるとレシートのないものなど記憶に頼ることになり、誤差が大きくなってくる。

そして結局、「そもそも面倒くさい」というところにたどり着くのだ。

しかし、「足りません」という時の気の重さは、常につきまとっていた。

何とかいい方法はないものか。

ネットで調べ、ついに見つけた究極のものぐさ家計簿、しかしかなり正確でちゃんと記録に残せるもの。

アプリである。

「Zaim」というそのアプリは、レシートを写真に撮るだけで、ちゃんと品目全てを記録してくれるのだ。

店ごとに「食費」などの項目を最初に自分で割り振らなくてはならないが、レシートにある店名、電話番号を読み取って勝手に登録してくれるので手間なしだ。

このアプリは共有できるので、ダンナの監査も入ることができるのだ。報告の手間すらない。

現状これで、何とかやっている。

ただ、

飲んだ時に何かに使ってるみたいで、週明けに計算が合わなくなるんだよなぁEE:AEB64

身の潔白どころか、かえって怪しくなってしまったのであった。