週明け、深酒明けは、体調も精神状態も極めて悪い。
酩酊時の幸福とこの地獄がセットになっていることが、心底呪わしい。
嫌な夢を見た。
私は神社にいた。
占いをしてもらうためであった。
占いと言っても、「2017年・蠍座の運勢☆」だとか「末吉・なくしものはやがて出て来るであろう」などというチャラいものではない。
ちゃんと神からのお告げを賜る、神聖な占いである。
さあ、と巫女に促されて私はその大きな障子を両手でゆっくりと開いていく。
その部屋の真ん中には、着物がかけられていた。
赤黒い色に、鬼の顔の刺繍が施してある。
不吉な結果であることは、私にも分かった。それほど邪悪な着物だったのだ。
巫女は大変驚き、このような結果が出ることは全体の6%程度なのに、と言った。
神聖な占いの結果に対し、パーセンテージで確率が出てきたこと、またその数字の「6」というハンパ具合が後から可笑しくなったが、それどころではない。
あの襖を開けた時の衝撃。
不吉な着物から、バルサンのように邪気があふれ出ていた。
それが私の運命なのである。
目が覚めてみてゲンナリだ。
どうしたら飲酒を幸福と結び付けたままに終われるのだろうか。
そろそろホント、飲み方を考えなきゃならんのかもしれん・・・。