ややこしい話なのだ。
ややこしいことだけ伝わってくれればいい。
現在うちには4匹の猫がいるが、それぞれ食事制限があり、違うものを食べている。
まず大きく分けると、
ラッキー→腎臓病につき、腎臓サポートの療養食。
他3匹→結石体質につき、PHコントロールの療養食。
療養食とは何ぞや、というと、メーカーが専門で出しているフードだ。
カリカリ、レトルト、缶詰など種類はあるが、扱いやすいのは断然カリカリである。
メーカーはヒルズかロイヤルカナンが有名どころ、市場に出回っているのはほぼこの2つと言っていいだろう。
つまり、あまり選ぶ余地がないのである。
しかし猫だって飽きる。
そのうち食いつきが悪くなってくるので、ヒルズとロイヤルカナンを交互に食べさせたりしていた。
ここで今度はエルのアレルギーだ。
アレルゲンが特定できていないため、さらに厳しい食事制限をしてその中から犯人を捜している最中である。
2ヶ月変化がなかったら、フードを変える。その繰り返しで、いつか症状が好転した時、その食べ物はセーフとなり、一生そこに落ち着くことになるのだろう。
言いましてもこれまでも食べてきたのは、ヒルズとロイヤルカナンだけだったのである。挑戦としては2回しかできない。
その上どちらのフードにも色んなものが含まれていて、厳密な犯人特定はできない。できるのは「ヒルズかロイヤルカナンか」、それだけなのである。
それでも他にやれることがないので、現在エルはロイヤルカナンを食べているところだ。
ところが、エルの食事制限の切り替えがあったのがヒルズの大袋を食べているところだったので、こちらは食事制限もなく腎臓病でもない結石体質の2匹、大五郎とミュウが担当している。
ということで今、4猫の食事事情は、
ラッキー→腎臓病の療養食
エル→ロイヤルカナンのPHコントロール
大五郎・ミュウ→ヒルズのPHコントロール
となっていた。
それだけではない。ここからがややこしい話である。
例えばラッキーは腎臓病と結石体質のダブルなのだが、食事は腎臓病の方を優先しているので、PHコントロールを食べてはいけない。
逆に結石体質が腎臓病食を食べることには、さほど害はないとのことである。
しかし結石体質は結石体質でも、エルはアレルギー持ちで食事制限中。他の食べ物は全部NGなのである。
食事の時間は決まっていない。ねだられたらあげているが、揃ってくることもあるし、ソロで言い寄ってくることもある。
どう来ても、余裕がある時にはできるだけ応えるようにしている。うるさいし、嫌われたくない。
ところがだ。
どの子もそのご飯に飽きていて、残すか見向きもしないか。
そりゃそうだ、キロ単位で来る大袋を毎日繰り返し食べているのである。食いつきがいいのはメーカーを変えてせいぜい3日ぐらいだ。
なので、常に皿にご飯が残っている状態になる。
そしてみんな、他人の飯がうまそうに見えているらしい。他の子の残したものをそれぞれ狙っているのである。
えっと、大五郎がエルのご飯を食べちゃった→OK
エルがラッキーのご飯を→NG
ラッキーがミュウのご飯を→NG
ミュウがラッキーのご飯を→OK
あああ。
残したらいちいちしまえばいいのかもしれないが、見た目はどれもソックリなので、一度一緒になると訳が分からなくなってしまうのだ。
こんなんで療養食、意味あるんだろうか。
などと言いつつ、一番いけないのは平気でオヤツをあげている自分かもしれない(笑)
最近、「ちゅーる」という棒状の袋から直接与えるオヤツの存在を教えてもらったのだが、これイイよ!ふれあい動物広場状態だ。
結局、ほどほどにやっている。
猫にだって、美味しいものを食べたい欲求があるのだ。
これでどれほど寿命が変わるというのか。