人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

お試しの恩恵

ダンナの仕事が早番で、6時に送って行ったのだ。

朝食も済ませ、それでもまだ7時半だ。

一時期「朝活」などという言葉が流行ったが、悪くない。

ただしその分、早く寝なくてはならないだろう。

ダンナの繁忙期だからこんなサイクルだが、昨日帰って来たのは11時である。布団に入ったのは1時。

こんなんじゃ朝活どころではない。

今日は特別。

とか言いながら、昼ご飯食べたら寝ちゃったりしての予感。

        EE:AE53AEE:AE53BEE:AE53AEE:AE53BEE:AE53AEE:AE53BEE:AE53AEE:AE53BEE:AE53AEE:AE53B

娘ぶー子が家を出てから何年経っただろう。

ちょこちょこ出稼ぎに出ていた延長だったので、その別れはフェイドアウトなものであった。なので、なかなか「出て行った」という実感がわかなかったのだ。

故にぶー子の私物は長い間そのままになっていたが、それらが場所をとったまま埃をかぶり、それもインテリアと化してきたことにある日気付き、少しずつ整理を始めたのであった。

母親としては、ちょっぴり悲しい作業である。

「ノート類以外は好きにしていい」と許可が下りたので、それこそベッドの下の収納からクローゼットまで、ぶー子のプライベートスペースをまさぐり倒した。

洋服、ハンカチ、靴下などはもらってしまおう。

最近は下着の引き出しも解禁にし、コレクションと言っても良かったぶー子のそれにも手を付けた。

とにかく、使えるものは使う。

ぶー子はこれを「とっておいて」いるのではない。もう忘れているのだ。

そして大量に出てきたのは、美容関係の試供品であった。

基礎化粧、ファンデ、口紅、シャンプー・リンス、ボディローションetc・・・。

そういえば、ぶー子の友達に美容部員がいると言っていた。そこから流れて来たのか。

こんなん、私のためにあるようなものではないか。

それらも種類別に整理し、風呂場と洗面所に配置した。

それが半年ほど前だったと思うが、いまだに使いこなせないでいる状態だ。

なにしろ種類が多い上に使いつけないものも多く、習慣にならないのである。

例えばそれらの試供品を一日フルに使い倒そうと思ったら、まず、朝の洗顔の後にローション。

出かける前に下地クリーム、ファンデ、口紅。

入浴時にフェイスウォッシュ、シャンプーリンス、ボディジェル、風呂上りにうるおいマスクか基礎化粧セット、髪にヘアエッセンス。

覚えきれん。

かくして、なくても困らないボディジェルとうるおいマスクとヘアエッセンス、使いづらい化粧品ばかりが残っている状態であった。

時々思い出して使おうと思うのだが、どれも使い方が良く分からないEE:AEB64

裏に書いてある使用法を読もうにも、字が小さくて全く読めず、風呂場から老眼鏡を取ってくる気にもならないので「今度でいいや」となる。

そのうちそもそもそのモノが何なのかも分からなくなり、先日やっと、風呂に入る前にメガネを持ってきて読んだのだ。

ボディジェルは、体を洗った後にこれをつけてマッサージをせよ、というものであった。

何のために??

「気になる部分を」と書いてあるのだが、何がどう気になる部分を指すのか??

例として、ウエストのマッサージの仕方が載っていたのでそれに倣ったが、バカバカしい作業である。単なる消費のための労働だ。

とか言いながら、これでウエストくびれちゃったりしたりしてEE:AE595などと考えている自分もいる。

おや?ぽ子さん痩せた??と思った方。ボディジェルをお試しあれ。

ところで、使い切ったものも中にはいくつかあるが、効果を実感したものはまだない。

「無料」であるという部分に恩恵を感じているのみである。

全て使い切った時、私は変わっているだろうか。