人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子54歳。

 

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楢山節考

この衝撃をうまく伝えられる自信がない。

切なくて、恐ろしくて、懐かしくて、微笑ましくて。

一体どうしてこんな全てがひとつになったんだろう。

いわゆる「姥捨て山」の物語だ。

           

   監督:今村昌平

   キャスト:緒形拳、坂本スミ子、あき竹城、左とん平

江戸時代の人里はなれた小さな山村。

ここには「村人は70歳になったら山に入らなくてはならない」という掟があった。

親思いの辰平の母親は69歳。

体も丈夫で元気に一緒に暮らしていたが、「その時」は近づいていた。

辰平の父親は、辰平の祖母に当たる母親を山において来る事ができず、いつしか姿を消していた。

そんな夫に似てきた辰平を案ずる母おりん。

男寡となった辰平に後妻を娶らせると、自ら山に入ると言い出した。

苦しい生活の中、嫁が来てやがて子供も生まれるだろう。

山には山の神がいて、先にここを去ったみんなに会えるという。

果たしてその先にあったものは・・・。

のどかな山村で、貧しい中みんながひとつになって掟を守り、村を守っていく。

村としての秩序はあっても、生命の営みはあるがまま、人生設計も家族計画もありはしない。

男女が出会えば子供ができ、子供ができれば妻となり、老人は去らなくてはならないのである。

自分の親を山に捨てるという辛い掟があって、村の秩序は守られているのだ。

そんな壮絶なストーリーも、昔話か言い伝えのように、淡々と流れていく。

怪談のような空恐ろしさを持ちながら、なぜかどこか懐かしいような心地良さがある。

昔々の日本である。私達のルーツがそこにあるからだろうか。

息を飲むような壮絶なシーンあり、思わず笑ってしまうようなコミカルなシーンあり、村のあるがままをそのまま映し出したもので、そこにジャンルの括りはない。強いて言うなら、ドキュメンタリーだ。

それは私達に恐怖や悲しみを求めない。

だから一層、リアルに染み込んでくるのである。

あまりの衝撃に、観終わったら何も手につかなくなってしまった。

あの山村の物語は今なお、深く重く心に残っている。

ぽ子のオススメ度 ★★★★★ 繊細な方にはオススメしません。

ダンナのオススメ度 ★★★☆☆