今日はシンセの話なのだ。
興味がない方には全くつまらない話なので、こんなん読むぐらいなら腕立てでもしてる方がいいかと。
これまで私が愛用してきたシンセは、KORGのX5Dというもので、今から20年ほど前に中古で買った古いものである。
それでも不満はなかった。
そこそこニーズに合った音を出してくれたし、余計な機能は必要としていなかったのだ。
これを買うにあたっては、何も調べずに楽器屋へ行き、値段と内容で適当に折り合いをつけたという感じであった。
それが結果的にそこそこいい機種であったことは、幸運としか言いようがない。
だからこれまで使い続けられたのである。
ところが問題が出てきてしまった。
音色の保存場所がなくなってきたのである。
ライブで演奏するためには音色を編集し、演奏する順番に並べて保存していたのだが、またやりそうな曲は消去ができない。
どこかにデータを移すことができればいいのだが、どうやらプリセットの音色を潰していくしかなさそうなのである。
プリセットがなくなるということは、それだけ元になる音色データが減るということだ。
そろそろ後がなくってきていて嫌な予感がしていたところに、猫が鍵盤にゲロを吐いた(笑)
これにより高音域の発音が不安定になり、最終的には2つの音が出なくなってしまった。
トランスポーズで音域をずらすこともできるが、次回のライブは鍵盤の端から端まで使いたい。
これにていよいよ新しいシンセの検討となったのであった。
次のシンセに求めるものは、
・音色数。オーケストラやエレクトリックな音色重視。
・音色の美しさ。
・エディット機能の充実。
・音色の保存容量について心配がない。
できれば、という部分では、
・操作性の良さ。
・新しめの機種。
といったところだ。
そしてこれが、中古でいいから3~4万で買えれば理想的であった。
まず最初に候補に挙がったのは、KORGのX50。
これはX5Dの後継機なので、何かと使いやすいと思ったのだ。X5D同様、そこそこ人気のあった機種でもある。
しかし調べていくうちに、やはりKORGのKrossというワークステーションタイプの比較的新しい機種も気になってきたのだ。
新しいだけありこちらは予算オーバーだったので、まぁタイミング良く安いのが中古で出ていたら、ということにしたのだった。
これだけではまだ決め手に不安があったので、Q&Aサイトで質問をしてみたのだ。
そこでの返事はまず、「ずいぶんと年代ものをお使いですね」ときたのでトホホである。
しかしこの回答者の方はなかなかいいアドバイスをくれたのだ。
まず、もうちょっと予算を増やしてグレードを上げたほうがいいとのこと。
容量が逼迫するほどライブで使っているなら「あなたにはこちらの方がいいかと思います」とのお言葉で、何だか褒められたみたいで舞い上がってしまった(笑)
この方のお勧めは、KORGのM50とRolandのJuno-Diであった。
できればKORGが良かったのでまずM50を検討したのだが、これはX5D同様、音色データは本体にしか保存できないため却下。
そこで浮上するのがKrossなのだが、Juno-Diもとても評判のいい機種だったので、候補に挙げておくことにした。
こうしてこの二つの候補に絞り、御茶ノ水に出向いたのである。