人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

幸福であるという不幸

親兄弟は健在、価値観を共有できる家族があり、一緒に趣味を楽しめる友人がいる。

これを幸せと言わずして、なんと言おう。

こんな事をぬけぬけと言えば、つらい状況にある人には嫌らしく聞こえるかもしれない。

しかし今、私は思う。

幸せとは、罠だ。

幸せは人を怠惰にする。

あたかも見えない将来までも、幸せが続くような錯覚に陥ってしまう。

私達は常に十分気をつけなくてはならない。

幸せに溺れて周りが見えなくなっていないか。

自分は精一杯生きているか。

そう考えると、幸せとは恐ろしい罠だ。

実は少しずつ近づいている不幸の予感を、感じ取ることができるだろうか。

手遅れになる前に。

ある意味「困難」は、目標が分かりやすい。

つらい状況に嘆き悲しんでも、自分のとるべき行動はある程度絞ることができる。それが分かるのなら、辛くとも進むのみだ。

しかし平和な時において、私達は目標を失いやすい。

今この時こそしっかりと周りに耳を澄ませ、自らの行動が正しいか自問自答し、転落へのきっかけを作らないようにしなくてはならない。

私は正しく生きているだろうか。

時々訪れる、まるで私を試すようなできごと。

むしろそれには感謝しなくてはならないのかもしれない。

私が溺れないように、誰かが「不安定な中にいる」ということを気づかせてくれる。

感謝と戒め。

これを忘れないようにしたい。