自宅にお呼ばれというのは、何となく特別な感じがして嬉しいものだ。
バンド仲間のお宅にお邪魔して飲んだのは日曜日のこと。
ビール4本、スパークリングワイン2本、白ワイン2本、赤ワイン2本、トマト割りはもはや不明・・・。
4人で飲んだ量だ。
例によって「意外としっかりしていいる」と思いつつ飲んでいたが、一夜明けてみるとありゃまた酷いわ、後半の会話の記憶がほとんどない。
家に帰って寝室に向かう途中でまた頭をぶつけた。
まだまだ痛いので大切に扱っていたタンコブを直撃したのだ、これまた目から火花が出るほど痛かった。
どうやら人間の頭はかなり重いようだ。飲み過ぎた暁には十分気をつけるがよろし。
お邪魔した家は、小学生の男の子がふたり、笑いが絶えない明るい家庭だ。
仲のいい兄弟は、代わる代わる宝物を次々出して見せてくれる。「ぽ子さん、ご飯食べたら遊ぼうね。」カワイイEE:AE473
ウチは女の子ひとりの家だったから、家庭のパッケージとしての仕上がりが全く違う。
絵に描いたような幸せな家庭だが、その幸せパワーがハンパないのである。
その圧倒的なハピネスは、周りをも巻き込んでしまう。
そう、ただ一方的にギラギラと眩しい幸福を見せ付けるのとは違う、そこにいる全てを包み込むような暖かさのある幸福感だ。
その源は何なんだろう?私は考えた。
思いやりだ。
会話や振る舞いのそこここに、相手を思いやる気持ちが現れている。そういうものは、その場の空気を暖かくするのだろう。
そして良く笑った。
思いやりと笑いが溢れる夜だった。楽しいだけでなく、癒された。
家に帰って頭ぶつけて朝になったら、まるで浦島太郎だ。なんだったんだ、昨夜のハピネスは。
散らかった家で、残り物をつまみにしてまた飲んだ。
いつか彼らをここに呼ぶことができるだろうか。
掃除をしなくては。