目の前でバスに逃げられてしまい、予定よりも1本遅いバスになってしまった。
合唱団の練習日。この日は通常練習の前に、「森山組」の補講があったのだ。
いつもより1時間早く練習室に入ると、そこには見たこともない人がいた。
「森山組」には、他の合唱団の人も含まれていたのだ。こ、これは計算外EE:AE5B1
いつもの練習のようにユルくやってくれると思っていたのだが、知らない人みんな、プロ並に上手いのアルねEE:AE5B1しかもしっかり練習してきたみたいで、滞りなく歌うアルねEE:AE5B1
私はといえば、覚えきっていなかったばかりか、「この音はどこだ?」というまま放置した音が数ヶ所、歌は合唱団で一番ヘタ、である。隣の人は驚いただろう。
本当に恥ずかしかった。
恥ずかしいと思うと余計に自信が持てず、歌に迷いが出てくるのだ。
私の間違いをいちいち拾われているような気がしてきて、ますます恥ずかしい。
隣の人は、私が歌い出すと私側の耳を塞いでしまう。
パートが違うのでつられるからだろうが、もうこちら完全にネガティブになってますので、「うるせえよ音痴」のアクションに見えてしまう。いや、実際そうだったのかもしれないが。
みなさん楽しそうに和気あいあいと歌っていたが、私一人無口であった。帰りたい。
来てはいけないところに来てしまったのだ。
もうやめると言おうか。練習中、ずっと迷っていた。
いや、逃げるなぽ子よ。
最悪はもう見られてしまったのだ。これ以上の恥はない。
・・・と、腹を決めたのだが。
今日はいよいよ合同練習、つまり他の合唱団の人も集まっての練習になる。
歌えない事も問題だが、暗譜もしなくてはならない。
歌えんものを暗譜もない。
これから4時間でまず歌える状態にし、それからこれを暗譜しなくてはならないのだ。
そして「もうこれ以上の恥はない」と思ったのは間違いで、今度は他の合唱団が来るのである。もうひと恥かかなくてはならない。
という訳で、これから追い込みに入ろうと思う。
最悪、口パクだ。
あぁ。