人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

香港に思いを馳せる

目が覚めてから一日中、私はボーッとしていた。

私は何度もその日見た夢を思い返し、その人のことばかり考えていたのだ。

私には夢の影響力が大きい。

いい夢も悪い夢も、鮮烈であるほど、目が覚めても残ってしまうのだ。

今回はいい夢の方だったが、それはそれで切ないものである。私はもう、戻れないのだ。

客観的に見れば、バカバカしい夢だ。

そう書けばおよそ想像がつくだろう(笑)

相手はチューヤンだ。チューヤン。

なぜ今、チューヤンなのかと考えた。

確かに私は、気の弱そうなメガネに弱い。電波少年も欠かさず見ていてそこそこチューヤンに好感は持っていたと思うが、それが今、20年の時を経て、私に決定打を放ったのである。

以前映画で、他人の夢に侵入して現実世界を操作するという話があった。恐らく可能だろう。夢に侵入できればの話だが。

私はあれからすっかりチューヤンに心を奪われ、チューヤンサイドの思う壺である。

今この日本でチューヤンに思いを寄せている女性は、何人いるだろうか。

チューヤンも、まさか今この日本に自分を思う女性がいるとは考えもしなかろう。

無意味だ。

こんな無意味なことに気持ちを持っていかれるのはバカバカしい。

これからスタジオに入らなくてはならないのだ。私にはやるべき事がある。

で、上の部屋からは、ダンナが「やるべき事」をやっている音が聞こえてくる。

さらばチューヤン。

私も行きます。